いつもご訪問ありがとうございます。
あなたは映画お好きですか?
私は子供のころから映画好き、
といっても、軒並みヒット作品を
観るというタイプではありません。
最近は特に小さな作品を中心に
思い立ったら観に行きますね。
今日はまさに今日観た映画のお話をしましょう。
「秘密の森の、その向こう」
祖母が亡くなり、喪失感を隠せない母は
その家から姿を消した。
残った父が祖母の家の片づけを…
8歳の娘は一緒に残る。
ある日娘が森の中で出会ったのは
8歳の母
現在と過去がつながり、娘は同い年の母と
友達になる、同じ景色のその家には祖母もいる。
文章で書いて説明するのは難しいのですが、
それがとても自然なのは、演出が大げさでは
ないからでしょうか。
これ以上はネタバレになるので書きませんが、
この物語はどこか心に悲しみを抱えた
三世代の女性が時間を超えて出会い、
少しずつその関係に癒しが訪れるさまを
描いた物語。
私自身、祖母、母と一緒に暮らした時代があり、
祖母が亡くなった喪失感、母が亡くなった喪失感を
感じた側ですので、この映画に感情移入する
部分がありました。
けれど、悲しいとかつらいとかではなく、
次第に癒されていく、静まっていく感覚が
得られましたよ。
宮崎駿監督の映画的だという感想も
聞かれますが、私はちょっと違うかな?
75分の時間的には短いフランス映画、
どこという地名は出てこず、フランスの田舎。
8歳の母と娘を演じるのは双子の女の子。
場面は不思議な世界なのに、不思議を感じない。
「いま」を生きる私に癒しを語りかけて
くれた映画でした。
原題は「PETITE MAMAN」です。
小さな映画館でしか上映されていませんし、
もうすぐ終了かもしれませんが、
サイトを見て惹かれるものがあればどうぞ。