バウムクーヘンで作る雪だるまケーキ ――朝日小学生新聞から―― | ことのは学舎通信 ---朝霞台の小さな国語教室から---

ことのは学舎通信 ---朝霞台の小さな国語教室から---

考える力・伝える力を育てる国語教室 ことのは学舎 の教室から、授業の様子、日々考えたこと、感じたことなどをつづっていきます。読んで下さる保護者の方に、お子様の国語力向上の助けとなる情報をご提供できたらと思っております。

 今日(20日)の朝日小学生新聞「まあちゃん先生とわくわくクッキング」は、「雪だるまケーキ」であった。

 ホワイトチョコでコーティングされた、雪だるまの形のかわいいケーキである。

 チョコペンで顔を描き入れる工程など、子どもたちが喜びそうである。

 

 その作り方に、ひとつひっかかるところがあった。

 雪だるまの胴体に当たる部分は、大小ふたつの丸いケーキなのだが、その材料はバウムクーヘンである。

 バウムクーヘンをおろし器ですりおろして、クリームチーズと混ぜ合わせて、だんご状に丸めて作る。

 その、バウムクーヘンをすりおろす、ということにわたしは抵抗をおぼえるのである。

 バウムクーヘンは芯に薄く生地を付けて焼き、その上にまた生地を付けて焼き、ということを繰り返して作られた、年輪の模様の焼き菓子である。

 カステラやスポンジケーキとは違う独特の食感が美味しい。

 生地の層を重ねて年輪にする作業は手間がかかり、家庭では簡単にはできない。

 その手間をかけて焼き上げて作った年輪が、すりおろしたら台なしである。

 バウムクーヘンを作った人が、すりおろされているのを見たら、悲しむだろうなあ。

 

 菓子を再加工して他の菓子を作ることは、珍しいことではないし、悪いことではない。

 板チョコを溶かしてハート形にしたり、生クリームを加えて生チョコにするのは、よいと思う。

 クラッカーやビスケットを砕いてバターと混ぜ、タルトの台にするのもよい。

 どちらも、もとのチョコやクラッカーやビスケットは、もとの造形に工夫や手間がかかっていない。

 その上、再加工後ももとの素材は存在感を持って生かされている。

 再加工されても、もとの作り手の労を無駄にすることにはならないと思う。

 バウムクーヘンはどうだろう。

 加工後の雪だるまケーキには、バウムクーヘンの面影は残っていないのではないか。

 バウムクーヘンは、やはり年輪を残して使ってほしい。

 

 小学生新聞クッキングコーナーいちゃもんをつける、困った大人である。