今日(20日)の朝日小学生新聞、「まあちゃん先生とわくわくクッキング」は、「雪だるまケーキ」であった。
ホワイトチョコでコーティングされた、雪だるまの形のかわいいケーキである。
チョコペンで顔を描き入れる工程など、子どもたちが喜びそうである。
その作り方に、ひとつひっかかるところがあった。
雪だるまの胴体に当たる部分は、大小ふたつの丸いケーキなのだが、その材料はバウムクーヘンである。
バウムクーヘンをおろし器ですりおろして、クリームチーズと混ぜ合わせて、だんご状に丸めて作る。
その、バウムクーヘンをすりおろす、ということにわたしは抵抗をおぼえるのである。
バウムクーヘンは芯に薄く生地を付けて焼き、その上にまた生地を付けて焼き、ということを繰り返して作られた、年輪の模様の焼き菓子である。
カステラやスポンジケーキとは違う独特の食感が美味しい。
生地の層を重ねて年輪にする作業は手間がかかり、家庭では簡単にはできない。
その手間をかけて焼き上げて作った年輪が、すりおろしたら台なしである。
バウムクーヘンを作った人が、すりおろされているのを見たら、悲しむだろうなあ。
菓子を再加工して他の菓子を作ることは、珍しいことではないし、悪いことではない。
板チョコを溶かしてハート形にしたり、生クリームを加えて生チョコにするのは、よいと思う。
クラッカーやビスケットを砕いてバターと混ぜ、タルトの台にするのもよい。
どちらも、もとのチョコやクラッカーやビスケットは、もとの造形に工夫や手間がかかっていない。
その上、再加工後ももとの素材は存在感を持って生かされている。
再加工されても、もとの作り手の労を無駄にすることにはならないと思う。
バウムクーヘンはどうだろう。
加工後の雪だるまケーキには、バウムクーヘンの面影は残っていないのではないか。
バウムクーヘンは、やはり年輪を残して使ってほしい。
小学生新聞のクッキングコーナーにいちゃもんをつける、困った大人である。









