飲み会~別れ~ | 始まらないstory

飲み会~別れ~

飲み会も終盤に近付くとだんだんと悲しくなっていった。。。

もっと彼と話したいのに。。
その気持ちとは正反対に彼はまったくkotoには話しかけてこなかった。

それを、どう解釈していいかkotoには分からなかった。

もう泥酔に近い状態まで酔っぱらっている彼。
確かにそんな姿の彼をみたのは初めてだったけど、そんな時こそ本心がでそうな確信があった。

人間はよっている時こそ無防備になるから。。。

彼は泥酔の中kotoにではなく友人のYちゃんにちょっかいを出し始めた。
kotoよりも酔っぱらっているYちゃん。。
その隣に座り何気なく色々触っている彼。。。

本当に目をそらしたくなる光景がkotoの目に焼き付いて来ていっきに酔いから覚めた。

Yちゃんは時々彼に突っ込んでいたりしてお互い二人で笑っている。
kotoはその姿を見ながら終電の時間を気にしながら、ほかの彼の友人と話している。

ほとんど上の空だった。。

できればその席を立って彼とYちゃんの間に強引でも座って邪魔したかった。。

でも、kotoの理性が止めさせた。。。
自分でそんな勇気がないことも思い知らされた。。。

胸が痛くてその場で泣きそうになってきた。。。。

終電の時間まであと10分とかになってきた。。

「もう時間だね~」

とお金の精算をしはじめた。
その頃も彼は泥酔。。。

お金の勘定が合わなくて、彼が
「俺が3万出すから。。。」
とお金を出した。。

「いいよ~割り勘にしようよ~」

といっても、泥酔の彼はそこから寝てしまって、反応しなかった。

悪いなーと思いつつ少しのお金を払って解散となった。

終電まであと5分。
飲んだ後なのに走るしかなかった。
kotoも終電に乗らないとまずかったけど、Yちゃんもまずかったから必死に3人で走った。

走らないと間に合わないから彼に挨拶もしないで帰った。。。

なんとかして、終電に間に合って乗れた。。

「楽しかったね~」

とか3人で話しながら電車に乗っていたけど、後半はkotoは全然楽しくなかった。。

と、その時に電話がなった。。
彼からの表示になっている。
電車の中なので出なかったけど、ずっとなりっぱなしだったので、途中の乗り換えで電話した。

でも、電話に出たのは彼ではなくて彼の友達だった。。

「終電に乗れたか心配になって。。。」

というちょっとうれしい電話だったけど、彼ではないのがちょっと悲しかった。。

酔っているからベンチで今横になっていると、友達は言っていた。

「彼に変わって。。」

と強引に友達に言って彼と電話で話した。

「おつかれー。大丈夫ー?」

酔っぱらいながらきっと、その会話がその日初めての二人っきりの会話だったかもしれない。。

「うん。乗れたから心配しないでね♪」

というと、
「よかった」

と彼は安心した様子だった。。

それから連絡先を教えてほしいと言われた。

「そっちの教えてくれたら、教えてあげるねー」

とちょっと濁してみた。
友達はいいと言ってくれたけど、彼の連絡先を他の友人が知るのが嫌だった。
これは単純にkotoの焼きもちだった。
とくにYちゃんに知られたくなかった。

kotoは既婚者。
絶対に未婚の女性には勝てないのは分かっている。
彼は彼女を欲しがっている。

もしかしたらYちゃんと彼がつきあうかもしれない。。

そんなのは絶対に見たくないし、kotoには耐えられない。。

お願い。。。ちょっとだけ時間稼ぎさせて。。。

このkotoの気持ちとは逆に思ったよりも早くに連絡先のメールが届いた。

こんな時だけ早いって。。。

と胸が苦しくなってメールが出来なかったので翌日に返事した。

返信分には

「私だけのでいてほしかったのに~」

とその文章を添えた。
これで、kotoの気持ちが分かってくれたかな?

何も言わないまま恋が終わるのは避けたい。
どうせ駄目ならちゃんと自分の気持ちを伝えてから終わりにしたいから。。。

彼の携帯が気になった。。
彼の携帯にはいったい何件の女の人の連絡先が入っているのかな。。

好きになると、いろいろな事が彼に関する事柄全てが気になって辛くなる。
この思い大切だけど。。。
でも、とっても切ないです。