飲み会前日。。突然の変更 | 始まらないstory

飲み会前日。。突然の変更

飲み会の日になった。

前日の金曜日にいつものように、彼に会った。
仕事のときは極力話さないようにしている。
話したいけど、職場の人の反応が恐くって。。。
仕事は仕事。として分けた方が彼のことも考えたらそのほうがいいと思った。。

お弁当もちゃんと渡した♪
最近、彼もお弁当に慣れてきたのかありがとうメールもこないときがある。。

朝早く起きてがんばって作っているんだから。。。
とか思ってしまうけど、あくまでもkotoは好きで作っているんだから。。。と再確認してしまう。

待ち合わせの時間は19時に駅前だった。
koto側の友人とは久しぶりの再会ってことで、少し早めに待ち合わせにした。

「明日ねー♪」

と、約束メールも友人に送ってあとは、明日を待つのみだった。。


しかし。。

夕方に親から連絡が。。。

「ごめん。明日お葬式が入って無理になっちゃった。。。」

と母に言われた。

ずぐ彼にメール。

「ごめん。明日無理そうなんだけど。。。日にち変更できない?」

でも、彼からの返答は

「え?まじで?なんとかならない?」

とかなり強引な答えだった。

分かっている。
急だよね。。。ドタキャンは彼の印象も良くない。
それとも、すごく楽しみにしていたの?
それもちょっと複雑だった。。。。

いろいろ考えたkoto.
きっと、今回の飲み会はkotoがいないと成立しないよね?
kotoも飲み会に参加したい。
彼と飲みたい。。。

頼めるところはただ一つ。。。

旦那様に頼むことだけだった。。

明日は旦那様は仕事はお休みで家で一人でゆっくり出来ると喜んでいた。
普段仕事柄毎日遅くまで働いて、徹夜だったりしている旦那さまだから、
kotoの私用で自分が利用されるのはすごく嫌いな人だった。。

kotoはその旦那様の性格をすごく理解している。
だからこそ、旦那様には預けたくなかった。。。

でも、今回は自分が頼み込むしかないのかな。。。
一世一代の決心で旦那様に電話した。。

「明日なんだけど。。。」

「あー。職場の忘年会だよね?」

「母が駄目になっちゃって。。。子供たちお願いできないかなー?」

かなり、いつもより丁寧に小さな声で話した。。
kotoは旦那様が実は恐いです。
暴力は振るわないけど、かなり亭主関白で曲がったことがだっ嫌いな性格。
しかも、暴言が本当に心にグサってくる。
旦那様には何も反論できない別人のkotoがいるのです。

本当にドキドキした。。。

でも、これも彼のため。。。

旦那様の反応は。。

「分かったよー。見ればいいんでしょ。。。」

と、ちょっと不機嫌だったけど、怒られなかった。

「ごめんね。この埋め合わせはちゃんとするから。。。」

旦那様にすごく感謝した。
ありがとう。。。
でもごめんね。。

kotoの彼への気持ちで旦那様に迷惑をかけてしまった。。
心から本当に申し訳ないと思った。。。


でも、ごめんね。。。

今は旦那さまよりも、kotoは彼のことが好きなの。。。

だから、利用してしまってごめんね。。

心に複雑な気持ちを抱きながら、彼へメールをした。

「平気になったよ。。」

と。。。。


彼のうれしそうなメールが返事で帰ってきた。。


よけい複雑になった。
でも。。。。。


それでも、彼に会いたい。。

いい母親でもない、いい妻でもない、ただ女のkotoがそこにいた。