こんにちは、栗崎美桜です。
あんなに待ち遠しかった入学式が
最悪の入学式となってしまいました。
何故かって?
それは、木村瞬っていう
最低&最悪の男と関わってしまったから。
そんでもって、へんな勝負引き受けることに
なっちゃったし…。
私の高校生活
一体どうなっちゃうの…?


はぁ…、なんて重たい足取りなんでしょう。
高校生活二日目って
こんなに重たいものですかね…。

「栗崎さーん!」

全身鳥肌が立った。

「おはよー。」

なんでコイツ

朝からこんなにテンション高いの…。

なんかムカついたから

笑顔で

「おやすみ。」

っていってやった。

「まだ、夜じゃないよ。」

知っとるわ。



それとも、ただのバカ?

まぁ、フツーにスルーして
教室に入った。

私が、教室に入ると

すこしクラスがざわめいた。


「昨日、すごかったね。」

後ろの席のこに話しかけられたら。

まさか、話しかけてもらえるなんて

思ってもいなかったから、私は少しのあいだ黙ってしまった。

「いきなり、ごめんね。
 私、綾瀬真夕って言うの。
 これから、よろしくね。」

嬉しかった。

もう、私には友達なんて出来ないんじゃないかって
本気で思ってたから。

「こちらこそ、よろしく。
 私は…。」

名乗ろうとしたら
 
「知ってるよ。
 栗崎美桜ちゃんでしょ?」

へ…?

なぜ知っておられるのでしょうか。

私が、疑問いっぱいの顔をしてると
 
「だって美桜ちゃん
 昨日で一気に、有名人じゃん。」

…、ですよね。

意外とみんな気にしてないんじゃん?

なんて、一瞬でも思った私がバカだった。

あからさまに落ち込んでる私をみた真夕ちゃんは

「有名人って言っても、嫌な意味でぢゃないから
 全然きにしなくても、大丈夫だよ。」

高校生活

お先真っ暗だと思っていたけど

友達もできそうで

取りあえず

絶望から、希望に変わりつつある

栗崎美桜でした。
……?

世の中に、こんなにフザケた人間がいたとは…。

この男、どれだけ私を不愉快にさせたら

気が済むのだろう。

「あのさ、木村君。
 私フザケる人って大嫌いなの。」

どーだ。
みたか、コノヤロウ。

私は、強気な顔で木村瞬を見下ろした。


「栗崎さんは、一目惚れとか信じないの?」


一目惚れ…。
あの、漫画とかでよくありがちなパターンのヤツ?
信じるわけないじゃない。
第一、外見で人を判断するなんて最低じゃない。

わたしは、きっぱりと告げた。

「信じない」

あ~あ…。
段々アホらしくなってた。

こんな奴ほっといて、早く教室戻らなきゃ。


「どうやったら、信じてくれる?」


は…?

この男、まだ懲りてないのかよ。

信じないもんは

信じないんじゃ、ボケ~!!


「もしさ…」


今度は何!?

この男、私をイライラさせる天才か…。


「君が、俺のこと好きになったら
 一目惚れ、信じてくれる?」


「なに言ってるの…?」 


「あ、俺のこと好きになっちゃいそうで
 自信ない?」


「…!!」


恐るべき、ナルシスト。

自分でなに言ってるのか、わかってんのかね。


「どーなの、栗崎さん。」


人をおちょくったような聞き方しやがって。

そこまで言うなら、受けてたとうじゃない。


「いいよ、その勝負。
 受けて立ってあげるわよ。」


「ふーん、結構強気だね。」


当たり前じゃない。

あんたなんか絶対好きにならないけど

その前に、私、男に恋愛感情抱いた事なんて

一度もないもの。
「よろしくって…!なんなのよ。」

私は、心底腹が立っていた。
こんなに待ちわびていた、入学式の日に
どうして、こんなイヤな思いさせられなくちゃいけないの。


「ほら、隣の席だからヨロシクってこと。」

ジョーダンじゃない。
なんで、私がこんな奴とヨロシクしなきゃならないのよ。

「私は、あんたなんかとヨロシクしゅるちもりはない!」


終わった…。

なにもかも終わった…。

なんで、私っていつも大事なところで噛んじゃうの…。

絶対みんなから、変人だと思われた。

もう、死んでしまいたい。

私は、教室を飛び出した。

入学式の事なんか、頭から消えていた。


「栗崎さ~ん!待ってよ~。」

…!なんでヤツが追いかけてくるんだ。
私は全力疾走した。
これでもかってくらい。

後ろを振り向くと
木村瞬はいなくなっていた。

「やっと、どっか行った。」


ボス…。

何かにぶつかった。


「捕まえた。」


顔を上げると、木村瞬が笑っていた。

私はとっさに離れようとした。


「離してよ…!」


神様、私、そんなに悪いことしましたか。

許してください、もう、悪い事なんて絶対に…


「栗崎さん」


私は、そっぽを向いた。


「俺、栗崎さんの事、好きになっちゃったみたい。」


…?

何故にそーなる。

この意味不明な男子、木村瞬が私の心を奪うまでの時間は

そう長くはない。