数年前にスピ的ロマンを追いかける以前から
白狐が気になる存在で。
あちこちの稲荷神社へ行ったり
安倍晴明の母が白狐という伝説を追いかけたり。
 
そうこうしてる内に
気になってるのって実は山犬?
というよりオオカミ??
となってたところで止まっていました。
 
数年空いて、ここ最近
「オオカミ」のワードが頻繁にやってきてた中で
八重の桜で会津熱が高まって
調べてたらオオカミにまつわる神社があるそうではないですか!
天井画が狼だそうな。(山津見神社/福島県相馬郡飯舘村)
(この神社からも源氏や橘氏、安倍氏と気になるお話にいっぱい出会った!)
 
狼というと関東の三峯神社が思い浮かぶのですけど
東北にも狼信仰?があったのですね。
 
いずれにしても遠方なので
今は本から知識をゲット、するべく
真弓常忠さんの『古代の鉄と神々』と併せ読んでいる1冊

菱川晶子(2009) 『狼の民俗学』
 
各地に残る伝承、説話などを通して
オオカミについて語られている。
 

本に出てきた、気になったお話たち。

 

熊野の本地

室町時代に製作された社寺縁起のひとつ

修験者や熊野比丘尼(熊野に属した女性宗教者)によって

各地に伝搬されたらしい

<おおまかなあらすじ>
天竺、ある王の后が身籠り、他の后達の策略によって
国を追い出され山中で王子を産んだものの首をはねられてしまう。
不思議なことに首のない后の体から母乳が出て、
その母乳と山の獣たちの守護によって王子は成長する。
成長した王子は聖人に保護され国に戻り、王と対面する。

聖人の秘儀によって蘇生した后と三人で熊野の地に移る。

他にもいくつかのパターンがあるらしいこのお話

山の獣は虎だったり、オオカミだったり、他にも何種類も。
登場する獣は山神として扱われている説や
修験道との関わりがある説について書かれていました。
 

藤原秀衡の子が狼に育てられた話

熊野本地の類話として紹介されていました。

紀州藩主南竜公の命で元禄年間(1688~1703)に

児玉荘左衛門によって著された『紀南郷導記』の中の「滝尻」

<おおまかなあらすじ>

藤原秀衡が身重の妻と熊野参詣に向かう途中に

妻が出産してしまう。赤子を熊野には連れて行けないので

岩窟に赤子を置いて参詣を済ませて戻ってきたら

狐狼に守護されて元気に育っていた。

こちらもいくつかのパターンがあるらしい。

↑で出てくる赤子は三男和泉三郎忠衡だけど、

赤子が秀衡で熊野参詣をしたのは父・基衡という説も。

舞台となったのは滝尻王子社(和歌山県)
岩から滴る乳で赤子が救われたお話もあって
「乳岩」も各地に残っているらしい。
赤子の無事を祈って咲かせた「秀衡桜」という桜もあるそう。
 
このお話でも、
オオカミと山の神や修験道との関わりを感じるけど
同時に、登場人物が藤原秀衡というのも興味深い。
 
源義経をかくまった奥州の王の伝承が
和歌山に残っているとは驚きでした。
それほど熊野信仰人気が高かったということか。
 
ベタに義経も気になるんですよね。

 

鍛冶屋の婆

これも初めて知ったお話ですが

まんが日本昔ばなしにも登場する有名なお話なんですね。

<おおまかなあらすじ>

侍が産気づいた妊婦に出会う。

杉の木にやぐらを組んで出産に臨むところへ

狼たちが梯子となって乗りあがってくる。

やってくる狼を侍が一匹ずつ倒していたら

狼の一匹が「鍛冶ヶ嬶を呼んでこい」と叫んだ。

そうしてやってきた狼をまた倒して、夜が明けた。

あくる日、鍛冶屋へ行ってみると婆が怪我をしており

狼である正体を現して襲い掛かってきた。

婆は倒したが、その子孫は代々狼の毛並みを持って生まれてくる。

こちらも同様にパターンの多いお話。

狼が群れで、梯子・肩車で襲ってくるお話自体も

「千疋狼」というお話で有名らしい?

 

鍛冶屋の婆のお話は鉄とのつながりを想わせるけど

「千疋」となると布とのつながり?

 

千疋…布を数える単位一疋=二反。千疋=二千反の布。

 

 

 

 オオカミも鉄に繋がる??

ずっと気になってたオオカミと

最近追いかけ始めた古代の鉄

 

古代の鉄といえば、山だから

山にいた狼もそりゃ繋がるか…繋がるか?

 

あと、この本では

「狼は塩が好き」とも紹介されていました。

他の獣で塩と関連するものは少ないのだそう。

 

塩となるとやっぱり塩竃神社、塩椎神様を思い出すけど

なるほどここでまた東北…。

塩と鉄も繋がったりして?

塩=海=水=鉄?

水の美しい真名井神社奥の宮にも

塩椎神の磐座がありました、確か。

 

スピ的ロマンで追いかけてた

瀬織津姫も水で鉄に繋がるし、

ベタに気になってた義経と近い秀衡も登場したし

鉄を追いかけたら、いろんな点が繋がり出すのかな。