わたし出すわ
2009年10月31日公開
突然、故郷に戻ってきて、旧友たちに理由もなく大金を差し出す女性と、周囲の人間たちの姿を通じて、お金と人間の関係を描く。
あらすじ💵民家の郵便受けに1キロの金塊が投げ込まれたことを、テレビのニュースが伝えている。東京から故郷に戻ってきた山吹摩耶 は、引越しの終わった新しいアパートで、引越し業者にポチ袋を渡す。だが、その中身は10万円の現金。慌てる業者に、摩耶は“そのお金を使って、いい思い出を作ってください”と告げる。街で市電に乗った摩耶は、運転手の道上保 と再会。道上は高校の同級生だった。思いがけない再会に驚く道上。高校時代から世界中の路面電車めぐりが夢だったという彼に、摩耶は告げる。“そのお金、私が出してあげようか”。後日、道上に摩耶から大金が届く。高校の同級生、魚住サキ の夫が急死し、その通夜で顔を合わせる同級生たち。帰り道、川上孝 の家を訪れる摩耶。故障で将来を絶たれたマラソンランナーの川上に、海外での治療費を提供する。さらに、平場さくら と出会った摩耶。さくらの希望に応じて冷蔵庫と、夫のまさる が箱庭協会会長に就任するための資金を提供する。次に、摩耶は養魚試験場で働く保利満 の元を訪れる。漁業の研究を続ける保利は、摩耶に資金提供を求める。だが、保利が中国系美女を伴って高級ホテルの一室へ入ろうとすると、摩耶が現れ、女を追い返してしまう。そんな摩耶に、保利のために女を手配した溝口 という男が、邪魔をするなと警告する。摩耶には、病院で寝たきりのまま、意識のない母がいた。その見舞いに向かう途中、尾行してきたサキに大金の出所を問い詰められる。自分のアパートへ向かった摩耶は、押入れからバケツを取り出して、彼女に差し出す。そこに入っていたのは、5個の金塊。“もう私の全財産、サキに残しておいたの”果たして、摩耶のお金の出所は?大金を差し出す彼女の意図とは?摩耶からお金を受け取った友人たちの夢や希望の結末は……?
監督・脚本:森田芳光
製作総指揮:豊島雅郎
プロデューサー:竹内伸治、三沢和子
エグゼクティブスーパーバイザー:黒澤満
撮影:沖村志宏
【キャスト】
小雪、黒谷友香、井坂俊哉、山中崇、小山田サユリ、ピエール瀧、天光眞弓、佐藤恒治、富川一人、鈴木亮平、吉増裕士、入江雅人、武田義晴、小川岳男、一太郎、林剛史、珠木ゆかり、北川景子、小澤征悦、小池栄子、趙淳、陳有崎、太田誠一、野間口徹、小村祐次郎、富田正夫、佐藤雄一、宮谷卓也、中山美緒、原田玲、佐藤瑞紀、新立美香、山崎文雄、竹内伸治、広部卓也、永江智明、原隆仁、永島敏行、袴田吉彦、加藤治子、藤田弓子、仲村トオル
声:ヨシダ朝、永嶋啓司、田中俊英、大塚和彦