マリアの泉
1992年5月6日公開
デンマークのコペンハーゲンを舞台に、幾つかの愛を経験し、傷つきながらも自立していく、18歳の少女の青春を描く。
あらすじ
1960年代後半のコペンハーゲンは、若者を中心としたフラワー・パワー、学生や労働者たちのデモ行進が続く、反体制の時代の真っ只中にあった。その中で、18歳の少女マリア は、有名な音楽学校コンセルバリーに通い、ヴァイオリンの練習に明け暮れる毎日を送っていた。ある日、いつものヴァイオリンの練習中、教師は突然マリアを求める。日頃から教師に好意を抱いていたマリアは、驚きながらも、未知のものへの憧れから、彼を受け入れた。子供ができるのではないかという不安に悩む一方で、教師への思いをつのらせるマリア。しかし、教師には妻子がいて、マリアを冷たく突き放す。幼いマリアは絶望して自殺を図るが、一命をとりとめる。ヴァイオリンを捨て、両親のもとを去ったマリアは、街でウェイターのジョニ と知り合い、同棲を始めた。ジョニは真面目で仕事熱心な青年で、ひたすらにマリアを愛する。だが、実は、ジョニには別に愛している男がいたのだ。マリアはショックをうけ、ジョニのもとを去るが、愛の悲しみを知って成長した彼女は、自分自身に忠実に生きようと、再びヴァイオリンを手にするのだった。
原作:ケアステン・トールップ
監督・脚本:モーテン・アーンフレーズ
製作:マズ・エグモント・クリステンセン、ティーヴィ・マグヌッソン
脚本:ヨーン・ユングダール
音楽:オーレ・アーンフレーズ
【キャスト】
カリーナ・スカンズ
オーレ・レムメケ
ハリエット・アンデルソン
エリック・メルク
リサ・リングヘイム