ゴルフ夜明け前/「さよなら」の女たち | シネマ係長の秘密基地

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ゴルフ夜明け前

1987年12月5日公開
幕末、勤皇か佐幕かで対立する坂本龍馬と近藤勇が、斬り合いではなくゴルフで決着をつけようとする姿を描く。
あらすじゴルフ
幕末、慶応2年(1866年)坂本篭馬は京都・寺田屋の一室にいるところ見廻り組の急襲を受けた。愛妻になるおりょうとうまく逃げ出すことができたが、思いがけなく近藤勇の率いる新撰組に遭遇した。副長の土方歳三は2人を怪しいと睨んだが、沖田総司が窮地を救ってくれた。「勤皇か! 佐幕か!」緊迫する幕末の情勢にあって龍馬は薩長同盟を結成。英国の商人グラバーから新式の銃を薩馬名儀で買い入れ、長州へ流していた。龍馬はグラバーからゴルフを教わり、ゴルフの広場(ゴルフ場)を建設して、外交問題を平和的に解決したいと考えた。龍馬はすっかりゴルフに夢中だ。そして、京都伏見の大岩山にゴルフ場をつくることを友人の岩崎弥太郎と陸奥陽之肋に頼んだ。長州の大物・桂小五郎もこのゴルフ外交構想を支持したが、中岡慎太郎は反対していた。龍馬は土佐藩の夕顔丸船上で藩士・後藤象二郎に「天皇陛下と将軍がゴルフをしながら話し合えば戦争は起こらない」と船中八策を説いた。また後藤を通して新撰組の近藤勇にゴルフでの会見を申し込んだ。そうすれば無意味な流血は避けられると考えたのだ。龍馬は薩摩の大物・西郷隆盛にもゴルフの話をしたが「改革派にとって近藤は危険人物だ」と言った。龍馬のゴルフ場が完成。愛妻・おりょうを下関の三吉慎蔵に預け、京に上った。早速、桂小五郎にゴルフをしながら大政奉還を説いたが、桂は武力による討幕を主張した。新撰組の屯所では近藤、土方、沖田の3人が龍馬とのゴルフ会見について話し合っていた。場所は光明寺境内、時刻は明け六つ半。近藤のほか同伴者は1名で、土方は反対したが沖田を連れて行くことにした。ゴルフの広場で坂本龍馬・陸奥陽之肋VS近藤勇・沖田総司の珍妙なゴルフ・マッチプレーが始まった。近藤はその日からゴルフの面白さに取りつかれ、また龍馬にも親しみを感じた。しかし、皮肉にも龍馬は中岡慎太郎と共に近江屋にいるところ見廻組の刺客に倒れた。近藤は龍馬の悲報に涙した。慶応4年(1868年)1月3日、鳥羽伏見の戦いで幕府軍の近藤と沖田は薩摩軍に敗れ、ゴルフの広場に逃げ込んだ。砲弾が飛び交う中で2人は龍馬を想い出し、ゴルフを始めるのだった。その後近藤勇は刑死、沖田総司は病死して日本は明治維新を迎えた。下関の浜には龍馬を偲び、遺品となったゴルフクラブを海に返すおりょうの姿があった。

監督:松林宗恵
原作:桂三枝
脚本:佐々木守
製作:富山省吾、木村政雄
撮影:山田健一
【キャスト】
渡瀬恒彦、高橋恵子、島田紳助、太平シロー、桂文珍、オール阪神、オール巨人、西川のりお、橋爪淳、佐藤B作、岸部一徳、田中隆三、阿藤海、武野功雄、常田富士男、なべおさみ、明石家さんま、西川きよし、桂三枝

「さよなら」の女たち

大学を卒業し社会人になろうとする22歳の女性が、旅の途中でさまざまな女たちと出会い、自分を見つけるまでを描く。
あらすじ晴れ
安達郁子は22歳、大学卒業を控えてアルバイト先の札幌のタウン誌編集部を解雇され、正社員への道を断たれてしまった。小樽の実家に帰ると、さらに驚くべきことが待っていた。教師の父が元グループ・サウンズのメンバーだったと知らされ、しかもソロ歌手として、芸能界に復帰するという。そして、母までが「イルカの調教師になりたい」と言い出した。すっかり頭の混乱した郁子は自分でも何をしたらいいのか方向が決まらず、東京の友人・河野麻理を訪ねた。しかし、アパートには同棲相手の劇団リーダー・池田雅志しかおらず「麻理は憧れの“宝塚”を目指し家出した」という。麻理を追う郁子はフェリーの中でかつて同じタウン誌の編集にいた年輩の女性・暮林愛子と会った。彼女は編集長との恋に破れ、隠し子のいる京都へ行く途中だった。麻理は宝塚歌劇団の親衛隊をやっていた。郁子は麻理に、山之内淑恵という経理事務所を経営する中年の独身女性を紹介された。そして3人は小高い丘の上にある古い洋館を建て直し、そこに同居することになった。やりたいことが見つからない郁子はとりあえず宝塚ファン雑誌の編集部で働くことにした。一方、郁子の父・安達年男はデビュー曲「さよならの女たち」が好調で、神戸でコンサートを開くまでになる。そんな父娘を郁子の高校の同級生・石橋宏幸が見守っていた。彼は音楽業界の仕事についていた。やがて洋館には愛子と子供、雅志もやって来て賑やかになった。愛子の別れた夫・中山誠吾は年上の女の無理心中の道連れにされ、車ごと海へ沈んだが、なんとか脱出し、危ういところを助けられた。が、今度はやくざに追われるハメになった。車で逃げる愛子と誠吾を追ってくるやくざ2人組。愛子は素晴らしい運転さばきで洋館へと逃げ込んで来た。しかし、ここもいつかは見つかってしまうだろうと一計を案じ、麻理と雅志が2人に化けて身代わりに車で逃げることにした。やくざの目をそらして、愛子と誠吾は子供を連れて洋館を後にした。洋館に残された淑恵と郁子。そこへ郁子の父から電話が入った。「お母さんが妊娠した」という。淑恵も郁子も洋館を出るときがきた。以前から地上げ屋に目をつけられていたが、言いなりになるのは面白くない。そこで2人は「持ってけ、泥棒!」の貼り紙を残し、自分たちで柱にノコギリを入れた。淑恵と郁子が洋館を出る替わりに地上げ屋がやって来て、中に入り貼紙をはがすと洋館は自然に崩れた。病院では赤ちゃんが元気よく泣いていた。郁子の妹である。郁子は「君が20歳になるとき私は40歳を過ぎてるね。そのときどんな女性になっているのかしら」とつぶやくのだった。

監督・脚本:大森一樹
企画協力:富山省吾
製作:石井幸一、市村朝一
撮影:水野尾信正
主題歌:斉藤由貴(「さよなら」)
【キャスト】 
斉藤由貴、古村比呂、朝加真由美、竹内力、山田辰夫、又野誠治、雪村いづみ、浅茅陽子、伊武雅刀