必殺必中仕事屋稼業
上巻2002年6月5日DVD発売
下巻2002年8月7日DVD発売 チラシ
『必殺必中仕事屋稼業』は1975年1月4日から6月27日まで、毎週土曜日22:00 - 22:55に、朝日放送と松竹が共同製作・TBS系で放送された時代劇。全26話。主演は緒形拳。 必殺シリーズの第5作目
あらすじ
蕎麦屋「坊主そば」の主人、半兵衛は博打狂いの通称「知らぬ顔の半兵衛」として、博打好きの間では有名であった。彼はいつものように賭場に赴くと、かつては侍で現在は流れの博打うちである青年、政吉と出会う。半兵衛は彼と大金を賭けて勝負し、勝利する。
ある日、半兵衛は食い逃げした客を追いかけ、木材置き場で、彼の死体を発見する。実は彼は北町奉行所の与力、三村敬十郎の命を狙っており、返り討ちにあっていた。現場に居合わせた半兵衛は彼の仲間と疑われ、三村に捕まり、酷い拷問を受ける。三村は証拠をでっち上げ、無実の人間も犯人にしてしまうことから、奉行所の内部で問題視され、奉行からの命令で、半兵衛は解き放ちとなる。
奉行所から出た半兵衛は謎の男、利助から「迷惑料」という名目で、大金を渡された。興味を持った半兵衛は男の後を付け、彼の主で、飛脚問屋「嶋屋」の女主人おせいに行き着く。おせいは必要とあらば、殺しも行う裏の稼業「仕事屋」の元締で、三村の命を狙っていた。裏の事情を察知した半兵衛はおせいに口止め料を要求するが、おせいは彼の度胸の良さを見込んで、裏の稼業に請われ、半兵衛はこれを受ける。
三村を殺すため、彼の後を付ける半兵衛は政吉と何度も出会う。政吉は別口で、三村の殺しの依頼を受けており、彼も、三村の命を狙っていた。互いの事情を知らない半兵衛と政吉は過去の因縁から、会う度に反発し合う。
三村の命を狙っていた半兵衛と政吉は彼を同時に殺す。現場を離れた後、口封じのため、互いに殺し合う半兵衛と政吉の下に、おせいと利助が現れる。おせいは政吉の得物の短刀を見て、彼が生き別れた実の息子であると直感するが、それを隠し通し、おせいは政吉に仕事屋にならないかと声をかける。政吉はこれを了承し、ここに新しい仕事屋が結成された。
監督: 三隅研次/工藤栄一/松本明/松野宏軌
脚本: 野上龍雄/村尾昭/下飯坂菊馬/松原佳成/国弘威雄/播磨幸治/石川孝人/素一路/猪又憲吾
製作: 山内久司/仲川利久/桜井洋三
撮影: 石原興/中村富哉/藤原三郎
美術: 川村鬼世志
照明: 中島利男/染川広義
題字: 糸見渓南
音楽: 平尾昌晃
出演: 緒形拳/林隆三/草笛光子/岡本信人/中尾ミエ ナレーション: 藤田まこと