新居は車の中

の続き








車での新生活をスタートさせて
2ヶ月ほど経ったある日

問題が発生した。



季節は5月、もうすぐ夏だ

強くなる日差し


暑い、暑すぎる

昼間は仕事があるので、車にはいないのだが、

夜涼しくなってから車で寝てみても、日が出てくるとともに

汗びっちょり

暑さで目が覚める。


バッテリーは住み始めた当初に室内灯を付けっ放しにしていたので、とっくに上がっていた。


(くそ、想定外の暑さだ)

僕はプロレスのことで頭がいっぱいで、夏は暑いということをすっかり忘れていた。

(まさか、こんなに夏の車の中が暑いなんて)

びっくりするぐらい暑かった。






そうだ、窓を少し開けてみよう

全開にすると、万が一強盗などが来たら簡単に進入されてしまう。

なので、全ての窓を少しずつ開けてみた(クルクル回すタイプだったので、バッテリーが上がっていても開けれた)

我ながらナイスな判断だ








残念ながら暑さは全然変わらなかった。

仮に窓を全開にしていても、まさかこの車の中で人が生活しているとは思わないだろうから、誰も進入してこないだろう。


このままではプロレスラーになる前に暑さで死んでしまうと思い、

僕は泣く泣く車から退去する決断を下した。







しかし、新しい家はどうしよう。



雑貨店の倉庫にいた僕は途方に暮れながら、荷物を端に寄せて4畳ぐらいのスペースを確保し、

そこに車から取り出した布団を敷いて寝床を作った。

(はぁ・・・とりあえず今日はここで寝てみるか)













翌朝目が覚めた時、

時刻は12時を回っていた。

13時間ぐらい寝てたようだ

全然暑くなかったから熟睡しすぎて目を覚ますことが出来なかったのである。


『夏の車の中は暑い』


皆さんも覚えていてほしい。




変なかんじの締めになりすいません。
多分まだあの時の暑さで頭がやられているみたいです(╹◡╹)



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