心サポートセンターKotodamaです。


よく親は、子供の為、面と向かって○○ちゃんの為、あなたの為と言うことないでしょうか?!

ついつい、口にしがちですよね。


この例は、両親ともに医療系の仕事をしていて、お母さんは、いわゆるキャリアでバリバリの

仕事人で面談の時も、時間を気にしながら、でかいシステム手帳のみ持参で年中海外に飛んで歩いているお母さんでした。タカビーなところはなく、とてもフレンドリーに私とも、信頼していただき、忙しいので面談に来れない時は、電話でよく話をしてくれていました。


子供は三人、上の子は小学生の高学年、3つずつ離れて、下に二人の兄弟がいました。全員私立の一貫校、経済的には不自由のない家庭でした。


私は、数年に渡り、その親子の様子を見ていました。両親がとても忙しくしていて、塾の送り迎えを知人に頼んだり、「子供達だけでタクシーを使いたい」と言うお母さんに「それは止めてくれ」と私から話しをしました。治安のこともあります。


ある時から、一番上の子が学校を休みがちだと相談されました。部屋に閉じこもり、「何でもない」と言うばかりだそうです。親と話をしない。「先生どうしたら」と言うことで、私はすぐに子供と話をしたいと提案しました。


何の気なしに塾に来てもらい、他愛ない話をしてから、いろんな話を聴いていきました。一番上ということもあり、両親の帰りが遅いと下の兄弟の世話をし、ご飯を食べさせ、お風呂に入れ、母親代わりをずっとしてきたことに疲れたり、疑問を持ち始めた時期でした。最初に逢った時は、一番下の子は5歳でした。


涙をこぼしながら、ずうっと抑えてたんだなと感じました。甘えたいのに甘えられない。ある時、お母さんがお迎えに来たとき、私の前でも「お母さんはあなたたちの為に一生懸命働いているのよ」と子供たちに向け言いました。子供の表情は暗く、何も言わないでいました。


翌日私は、お母さんに電話を入れ、子供たちの前で「あなたたちの為と言う言葉を止めてください」と話をしました。第三者がその言葉を使うのは、問題ありますが、まだいいのです。プロは話し方があります。親が使うと、子供は「私たちは頼んでいない」私たちの為と言うなら、「もっと一緒にいて欲しい」それが、その子の願いでした。出来るだけでいいので、いてあげて欲しいことと、難しかったら交換日記をして欲しいと言いました。日頃抑えている、一番上と言うプレッシャーから楽にして、その子には特別感を与えてあげて欲しいと話をしました。


お母さんは、その子がそんな風に考えてることに驚き、すぐに心掛け実践してくれました。徐々に

お母さんとの関係も良くなり、以前と変わらなくなっていきました。時がたつと、また下の子供たちにも違った感情が出て来るかも知れません。一人一人に合わせた対応があります。同じではないのですよ。


何気に親がかけている言葉は、親の想いと同じで受け止められているとは限らないのです。子供の為か、もしかして自分の為になっていないか、一度考えていただけると嬉しいです。


親子・教育問題サポート

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代表 大崎 清美