心サポートセンターKotodamaです。


虐待の事件が後を絶たないですね!犯人がしたことは、社会的にも人としてもいけないことです。

彼の生い立ちにも問題があるようです。また虐待については、後日話をしていきますね。


今日は、万引きについてのある親子の話をしていきます。万引きは、ある年頃になると、なんでだかその衝動に駆られたり、友達との遊びの一つとして行われたりしています。生徒による万引きで私自身、店主や警察とのやり取りを何度となく経験しました。店主から怒鳴り込まれたこともあります。


数ある、万引きのケースの中、今でも鮮明に覚えているやり取り。その子は中三生の女子。とても万引きなどするような子に見えず、ごく普通の子供でした。店主からの通報を受け、飛んでいき、店の事務所にある防犯カメラで、目を疑う光景を見せられました。



中三生で高校も決まっていた状況なので、学校への通報だけは止めて欲しいと懇願し、店主も理解して頂き、とにかく平謝りでその場を一旦後にし保護者へ連絡をしました。父親が飛んできました。部屋には、代表、生徒、私でした。私たちは、まずは黙っていようと事情だけを説明しました。


その父親は、娘に対し頭ごなしに叱るのでなく、「どうした?状況を説明してごらん」娘は泣きながらも自分のした行動を説明していきました。父親は、それを聴いた後、「コンビニの商品がどのような過程で店頭に並べられ、そこまでにはたくさんの人の手が入り、お金もかかる、パパの仕事だって・・・」と言うように物の大事さを説明していきました。


娘はそんな父親の話を頷きながら聴いていて、父親も感情を抑えきれなくなったようで、「何でなんだ」と男泣きをされていました。


父親は、その場で娘が迷惑をかけたと、明日から高校生の間、そのコンビニの前を掃除させると言いました。


代表と私は、口を挟むことはせず、まずは父親の想いをくみ取りました。親子が帰られた後、代表と私とで金八先生さながらの父親の言動行動に、「まるでテレビドラマを観ているようだった」代表も私も親でもあるので涙をこらえるのに必死だったと。いきなり、父親が子供に殴りかかったりする光景も我々はよく目にしていたので、あまりに冷静で子供の気持ちを、重んじている父親の対応に我々も頭が下がりました。とても素敵なお父様でした。


後日、聴いた話ですが、毎朝5時にコンビニの前の掃除をしていたそうです。コンビニの店主が「もういいよ」と言うまで一年間やり続けたそうです。


私がいつも事例を書くのには、読んで頂いた方々が、このケースを自分だったらと感じて欲しいからです。子供の立場や大人の立場に立って、何かしらを感じて欲しいと想っているのです。


では、また👋