かっこいい母娘! | kotodamaの心理カウンセラーのブログ

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子どもの心理カウンセリングルーム「kotodama」の心理カウンセラーのブログです。

心サポートセンターKotodamaです。

受験も近くなり、事例を多めにお伝えしていきたいと想います。


その子は、中学校内で上位の成績をいつもとっていて、SS(偏差値)70を超えてくる子です。がり勉タイプでもなく、友達からも信頼されてる、とても明るい子です。

受験までの間、二者、三者と面談を重ね、最終的に志望校を絞っていきます。その子は、一貫して県内のトップ校でした。北辰で数字が、上がらない回もありましたが、ぶれませんでした。いつも面談の際、その子のお母さんは、口数少なく、彼女のそばに寄り添い、常に見守っている感じでした。


そんなお母さんが、受験まじかの最後の面談の時、娘を先に帰し「先生いいでしょうか?」と言われ、私は何を話されるんだろうと、脳がフル回転しました。「うちの子大丈夫でしょうか?」顔つきが変わり初めて口にした、弱気な一言でした。驚きました。いつも気丈にしているお母さんが、きっと家の中でも、いたって平常心で過ごされ、誰にも弱音を吐かないんだろうなあと、瞬時に感じました。私は、「受験なので大丈夫とは言えませんが、日ごろの力が出せれば、大丈夫でしょう」と一般的な返しをしました。そのお母さんは、一般的な言葉でもその時の心理状態は、いっぱいいっぱいで「有難うございます」ホッとした様子でした。

重ねて「私応援に行きます」と話し、安心して帰られました。


いよいよ受験の日。さすがトップ校、校門前には、こぞって名高い塾が、垂れ幕、のぼり、鉢巻姿の講師陣、私でさえ、その場の空気にのまれそうでした。待てども、彼女はなかなか来ず、たくさんの大人と受験生の中「待ち合わせ場所違ったかなあ」など一人ぶつぶつ言っていると、来ました。颯爽と私のもとに歩いてきて、彼女の周りが光って見えました。あの空気の中、毅然とし、笑顔の彼女を見て私は、胸が苦しく泣きそうになりました。すごいなこの子。背中をさすり「頑張っておいで」それしか言えなかった。かっこよかった!!昨日のことのように蘇ります。


発表の日。泣きながらすぐに電話をくれ、合格!後にもらった彼女からの手紙に、「入試の日とても不安だった、校門で待っててくれてた先生の顔を見て、頑張ろうと想った」と書いてありました。かっこよすぎ!!今その子は、誰もが知ってる大学の大学生。


私が言いたいこと。心身ともに追い込まれる入試。いかに平常心、いつも通りに過ごせるか。受験は一人でなく、家族全員で受ける。その感覚を大事にして欲しいです。


ではまた👋