三姉妹の長女の苦悩  事例 | kotodamaの心理カウンセラーのブログ

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心サポートセンターKotodamaです。


今日も事例を話します。

その子は、三姉妹の長女です。15歳の時、下に6歳ずつ離れた妹たちがいました。一番下の子は3才。

集合住宅の家で、3DK。彼女の部屋は勿論ありません。

テレビは家に一台。チャンネル権は一番下の子。


高校受験は、公立の高校に入学しました。そこから彼女の孤独な高校生活が始まりました。

高校に入学して、最初のとっかかりのコミュニュケーションツールが携帯番号の交換。まだラインはなかって頃です。

経済的なこともあり、彼女は、携帯も与えられませんでした。毎朝学校で話す話題は、前日の夜のテレビ番組の内容。アイドルの話など彼女は、テレビを自由に見ることも出来ず、話についていけず、どんどん疎外感を感じクラスの女子の輪から自然と出ていくこととなりました。


毎週彼女と話をしていて、彼女がよく口にしていたのが「私は長女だから我儘言えない」と私の前で泣いていました。「お母さんには言わないで」でした。私に話をすることと、そこで泣くことで自分の気持ちを立て直していました。ある時、学校で「傘を隠された」と聴いた時は、さすがに彼女の許可のもと、お母さんに私から話をして、ついでに日ごろの苦悩も一般的な話として、彼女のことと悟られず話をしました。


時代の流れでいじめの質も変わってきていると話し、多少生活の様子は改善されました。大みそかに一人で初詣に行ったと聴いたときは胸が苦しくなったのを今も覚えています。


直接的ないじめは高校生活の中では大きなことはなく、彼女も一人でいる時間に慣れてしまい3年間の高校生活は何とか終わりました。


私が伝えたいことは、子供たちが考えるいじめという認識が無くても生活環境の違いから「輪」に入れないこともあるんだということを知っていて欲しいです。


いじめや登校拒否になっていく要因の一つに今は、なってきています。時代の流れの要因は、ほかにもたくさんあります。また機会を見て話していきますね。


ではまた👋