今では安心して夢を生きている私ですが、強くなる以前の私に起こった物語を、4つの起承転結でつづります。
承・自分を見失ったままの円満離婚
家族の亡くなるのを一通り見送った後、私は旦那さんにわがままを言いました。
「ずっと日本酒の仕事をしてみたかったから、蔵元で働いてみたい」と。
熱意は伝わり、日本酒の蔵元に就職。都内から片道2時間かかりながらの通勤も苦ではありませんでした。
もっとお酒のことを勉強したくなって別のお酒の会社に転職。彼も仕事が忙しくなり、家に居る時間も少なくすれ違いが続きました。
ある日、旦那さんから別れを切り出されました。
その時、私もいっぱいいっぱいで自分を見失っていたのかもしれません。
「いいよ」
と、即答したんです。
今思えば、ここが話し合える最後のチャンスだったのかもしれません。
彼もそれまでたくさん悩んでいたのだと思うけど、その時の私は思いやる余裕が無かったんだと思います。そして・・・
円満離婚。
9年間の結婚生活にピリオド。お互いの親族へ二人で離婚の報告に行った位でした。
円満離婚⁉️
もしかして、それっておかしいのかな
そのときは、まるでスムーズに進んでいるようでした。
今思えば、その時の私は本質から目を背けていただけなのかもしれない。誰も信じていなかったのかもしれない。素直に助けを求めることもしていなかったのかもしれない。
〜正解は、今もわからない。〜
あの時は何故だか、前に進むことしか見ていなかった。慌ただしく引っ越し先を見つけて一人の新生活をスタートしたのです。
お酒の世界を探求することに夢中になり、使命を見つけたと思いこんでいたのか。
その後、雷が落ちたように、それは使命ではなかったと知ることになるんです。
転へ続きます