承・自分を見失ったままの円満離婚 | 柿本人麻呂が好きすぎて島根移住~地縁を詠む散歩俳人~

柿本人麻呂が好きすぎて島根移住~地縁を詠む散歩俳人~

地縁の人をつなげるインタビュアー・散歩俳人。言霊の和歌を詠む柿本人麻呂が好きで、島根へ移住。お散歩しながら、素敵な人や店、風景を紹介する俳句を詠んで地域と人をつなげます。

今では安心して夢を生きている私ですが、強くなる以前の私に起こった物語を、4つの起承転結でつづります。

 

起・アラサーから立て続けに四つの死と向き合う

 

 

承・自分を見失ったままの円満離婚

 

家族の亡くなるのを一通り見送った後、私は旦那さんにわがままを言いました。

 

「ずっと日本酒の仕事をしてみたかったから、蔵元で働いてみたい」と。

 

熱意は伝わり、日本酒の蔵元に就職。都内から片道2時間かかりながらの通勤も苦ではありませんでした。

 

もっとお酒のことを勉強したくなって別のお酒の会社に転職。彼も仕事が忙しくなり、家に居る時間も少なくすれ違いが続きました。

 

ある日、旦那さんから別れを切り出されました。

 

その時、私もいっぱいいっぱいで自分を見失っていたのかもしれません。

 

「いいよ」

 

と、即答したんです。

 

今思えば、ここが話し合える最後のチャンスだったのかもしれません。

 

彼もそれまでたくさん悩んでいたのだと思うけど、その時の私は思いやる余裕が無かったんだと思います。そして・・・

 

円満離婚。

 

9年間の結婚生活にピリオド。お互いの親族へ二人で離婚の報告に行った位でした。

 

円満離婚⁉️

もしかして、それっておかしいのかなガーン

 

そのときは、まるでスムーズに進んでいるようでした。

 

今思えば、その時の私は本質から目を背けていただけなのかもしれない。誰も信じていなかったのかもしれない。素直に助けを求めることもしていなかったのかもしれない。

 

〜正解は、今もわからない。〜

 

あの時は何故だか、前に進むことしか見ていなかった。慌ただしく引っ越し先を見つけて一人の新生活をスタートしたのです。

 

お酒の世界を探求することに夢中になり、使命を見つけたと思いこんでいたのか。

 

 

その後、雷が落ちたように、それは使命ではなかったと知ることになるんです。

 

転へ続きます右差し