ネットニュースに「空飛ぶ牛丼」という小説のタイトルのような言葉が上がっていたので何かと思って読んでみると、人出不足の問題解決そして物流の効率化を計るため輸送実験ということで、牛丼をドローンで配達したのだそうだ。
以下、ニュース動画。
実験場所は福島県南相馬市にフィールドロボットの一大開発実証拠点として建設され2020年に全施設が開所された福島ロボットテストフィールドである。
中ではさまざまな実験が出来る施設があって、
私も何度か訪問させていただいている。現地に行くと周辺に関連する事業をしている会社の建物があったりもする。
視察の詳細は以下。
この施設が出来た場所は、13年前の東日本大震災後の津波ですべてが流されてしまった土地である。
震災直後、私が初めて沿岸部の津波被害状況を見た景色がまさにここだった。広範囲に渡ってガレキしかない景色に言葉も出なかったのを覚えている。写真を撮ろうという気持ちは浮かびもしなかったのでない。
その土地で今後の発生するかもしれない自然災害による被災地に食べ物を届ける技術が試されているというのはなんだか感慨深い。
13年前の光景と、その土地で牛丼を運んで飛ぶドローンが重なって、不思議な気持ちになった。
池井戸潤さんの『空飛ぶタイヤ』という小説があって、タイトルに惹かれつい購入し読んだものだが、『空飛ぶ牛丼』も同じくらい魅力的な言葉だと思う。