コンビニエンスストアで買い物をし、エコバックはないが少量なのでレジ袋はいらないことを伝えると、商品すべてにシールを貼って下さることが多い。
商品を購入したことの目印なのだろうが、店が混在しているならともかく、朝早くに誰もいない店内でも丁寧に貼っていただくと、さすがにこの状況なら目印なくても識別に問題ないと思うのになあ、とつい思ってしまう。
それからアルコール飲料関係を購入する際に年齢確認のボタンをお願いされると、「どう見てもおじさんなのになあ」とも感じてしまう。
確かに、理屈はそうであろう。
しかし安全管理という観点からすると、全国に何万店舗あるコンビニエンスストアで例外ルールを作ると、いろんなことが曖昧になる可能性があるのだろうと思うと納得できる。
経験の少ないアルバイトの店員も大勢レジに立つ中で「誰もいない時はシールを貼らない」「いかにも20歳以上は年齢確認をしなくてよい」というルールにしてしまえば、境界線がとてもゆるくなるものだ。
ならば一律徹底する、というのが原則である。
当社で逸走するはずのない平地でもタイヤに歯止めをするのは「平地で日常的に習慣化していないと坂道だけに限ってやるはずがない」というのが理由なのも同じ理由で、
基本例外なくやるということが安全管理上重要なのだと思う。
こういう時はよくてこういう時はダメ、よりは徹底したほうがよいのだ。
しかしだ。
よく行っている店で、なんとなくお互い顔を知っている感じのレジの方の時、人がほとんどいない時にシール貼りを省いてくれたり、年齢確認をスルーしてくれるのは、なんとなくホッとするのは事実だ。
まだ慣れてない新人さんではなく、ベテランになるとこうした少し融通を利かせた匙加減をするのもよいと思う。
お互いを知っている毎日アルコール飲料をたくさん買ってくれる常連に、「ルールだから」と毎度毎度年齢確認するのもどうなのだろう。
とはいえ、そんな隙をついてトラブルが起こることもなくはない。
悪い結果が出れば「よい加減」と思っての行動が「いい加減」と思われてしまうのが常だ。
そのあたりが安全管理の難しさである。
絶対安全、といい切るためには、誰もいない自然災害リスクもない場所で何もしない他ない。