土木に関わりのない大学生への講義と感想2 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

12月末、前年に続いて地元の福島学院大学・情報ビジネス科2年の授業の1コマ担当させていただいた。
土木に関わりのない大学生への講義と感想 | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)

昨年の話が結構好評だったので再度話をさせていただく機会を作った、と話をする直前に担当の先生に聞いて、とても緊張してしまった。
建設業とはまったく関係のない学科なので、やはり昨年同様「建設業や土木の仕事のことを考えたり、関心をもったことがある方はいますか?」と尋ねたところ、約50名の中で手を挙げたのは1名のみ。
前年の資料をベースに私なりにいろいろ伝え方に工夫をしたPowerPoint資料を映しながら1時間の授業をさせてもらった。
みなさん一生懸命聞いて下さるので、私もできるだけ丁寧に話をした(つもりである)。


そもそも建設会社ってどんな存在なのかから始まって、


具体的な現場の作業の写真を見ていただいたり、


土木構造物がどんな目的で建設されたかを説明したり、


今建設業界が直面している課題についてグラフなどを見せて解説したり


多岐に亘って話をした(つもりである)。

加えて、建設業の仕事がいかに社会に関わっているかを十分知っていただけたものと信じ、参加者全員に山崎エリナさんの写真集「インフラメンテナンス」をプレゼントさせてもらった。
「全員に贈呈します」と話したら会場も沸いたので、喜んでいただけたようだ。
以下、写真集を持っていただいての記念写真。


翌日全員の感想を頂戴したのだが、以下のように嬉しい感想がほとんどでとても嬉しい気持ちになった。
無記名で抜粋掲載するが、建設業がいかに思われているかの参考にもなると思う。

土木工事は縁の下の力持ちで目立つことはないけれど、今回のお話を聞いてもう少し目立つべき仕事だと思いました。鉄道のトンネルも終電から始発の間で工事をしていただいたり、日頃から感謝しなければならないと思いました。

急いでいるときなどに道路工事をしていると、少し迷惑に感じていました。お話を聞いて私たちが毎日使っている道路を整備してくれている、私たちの安全を守ってくれているということを忘れていたことに気づきました。クレームを入れることはないけれど、感謝を伝えることもなかったと思うと少し罪悪感を感じました。これからは迷惑だと思うことはやめて、なんの工事をしているのかを確認し、感謝の気持ちを持とうと思いました。
そして伝えられるタイミングがあれば感謝の気持ちを伝えたいと思いました。

 

自分が思っている以上に建設業界は人間の生活をささえているんだなと感じた。土木の重要さを知ってもらう会社があるということにびっくりした。

きれいな道路、橋などを直してくれている方々に「ありがとう」と伝えたいです。

 

建設業と聞くと建造物を作ったらそれで終わりだと思っていたが、実際はその後のメンテナンスだったり環境整備だったりと、様々な業務を行っていること知った。このように見えない所で日本を支えている仕事はとてもかっこよいと思った。

私はあまり建設業について知らないことが多いのだと実感しました。普段見ている景色や使っている道路や水は支えている人がいるということを理解して生活していこうと思いました。土木の歴史には学ぶことがたくさんあると知ったので、おすすめしていた本などを読んでみようと思いました。

やはり、しっかりとした情報伝達をすれば私たちの仕事は理解されるのだと改めて思った。

そして土木関係者だけでなく、こうしてまったく関心のない方々に丁寧に紹介していくことが、土木の広報の基本なのではないかとも感じた。

実はこの感想をピックアップして、他の大学でも話させていただけないか、今お声がけさせていただいている。
建設業界へ一人でも多くの方が関心を持ってもらい、それが理解につながり、ひいては就労してもらえるよう今後も地道に取り組みたい。

 

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