捕りやすい恰好してあげたら投げやすい | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

先週当社に来客があり、いろいろとご指導を受けたり情報交換をさせていただいたのだが、その中で教わった動画があった。
それは侍ジャパンを世界一に導いた栗山監督が小学生に野球を教えている様子の動画である。

一人の子が監督にこんな質問をする。
「キャッチボールをやるには何が大事でしょうか?」
監督が他の子どもにその質問を振ると、投げる向きや投げ方などの意見が出るのだが、そのあとで監督はこう答える。
「捕る方が捕りやすい恰好してあげたら投げやすい」


※以下参照

 

なるほど~、と目からうろこの気持ちになり、そしてこれは野球のキャッチボールだけでなく、人間関係や言葉のキャッチボールでも同じことがいえるのだと思った。
怖い顔して「意見を言え!」と言われても言えるはずがない。相手が言葉を出しやすい雰囲気や環境を作ってあげる、ということが大事ということであろう。
去年の当社は「伝(つたえる)」というキーワードの下、「言える化」という取り組みを推奨しましたが、まさにそのことと同じである。

意味が理解しにくい「役所言葉」、というのがあるが、これはその逆であろう。情報を出す側の都合だけの難解な言葉を使っても、相手に理解されなければ意味はあまりない。
ネットで検索したところ、このことを問題視したとある地方都市が、『「お役所言葉」改善の手引き~サービスは分かりやすい言葉から』というマニュアルを作って公開していた。
その冒頭には、―読み手の立場に立って、やさしく、美しく―とあったので、まさに捕りやすい恰好をしようとする姿勢といえよう。

※以下参照

oyakusyokotoba_kaizen_tebiki.pdf (nakatsugawa.lg.jp)

 

いろいろな取り組みをマスコミに情報提供する際、私は出来るだけ「記事にしやすい」工夫をする。

ただ〇〇が〇〇したという情報はよっぽどインパクトがなければ紹介しにくいので、そこに社会的課題や、人物の経歴、地域との関わりなど、社会性のある説明を入れるとニュースとして取り上げやすくなるのである。山崎エリナさんの写真を始め、「重機でGO」などがよくメディアに出るのは、実はそうした工夫をしている。


工事看板を作成する時などもこのような発想をすれば大きく変わるに違いない。