どうくつ酒蔵 | 寿建設 社長ブログ

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さほど遠くないのに一度も行ったことのなかった、栃木県那須烏山市に足を運んだ。

「龍門の滝」という名所があるそうで、一見しようと向かっていると、こんな看板を発見。

土木学会選奨土木遺産・那須烏山市近代化遺産

どうくつ酒蔵

 

なんのことやら分からないが、土木遺産ならば素通りするわけにはいかず向かってみた。

200円の入場料金を払い、自動音声で案内というタブレットを預かり、案内に従い向かうとここに至る。

 

一般の方には驚きの景色かもしれないが、現場で以下のような光景をいつも見ているトンネル屋にはあまり違和感がない。

ドアを開けて中に入る。

右の説明看板の後ろの方に置かれているのは、お酒である。

ここの所有者である蔵元のHPでの解説は以下。

 

第二次世界大戦末期、戦車の製造のために建造された地下工場。その跡地が、私たちの洞窟酒蔵です。

終戦間際だったため、実際には戦車が造られることはありませんでした。

戦後、何十年もの間放置されていた洞窟は、平成19年から清酒の貯蔵庫として生まれ変わりました。現在では那須烏山市の近代文化遺産に指定されています。

 

洞窟の内部は太陽の光を全く受けず、気温は年間通して平均10℃という環境です。上下約5℃の幅で緩やかに変化する洞窟は、清酒を貯蔵熟成するうえで最適な環境です。

↓↓以下参照(島崎酒造)

 

 

温度変化の少ない坑内という特性を活かし、しかも観光要素もあるという、ダブル効果の施設である。

お子様・お孫様のご誕生時にお申込いただき、20年後の成人式にお祝いとして。お孫様から、お祖父様の還暦のお祝いとして…

という「オーナーズボトル」というサービスで購入された商品を貯蔵している箇所もあった。

https://azumarikishi.co.jp/limited-bottle/owners-bottle/

 

一通り見学して入口まで戻ると、地下に降りていく階段があり、この下がステキなお土産屋さんになっている。

私が購入したのがこちら。

それぞれ1年以上、3年以上、10年以上貯蔵した大吟醸酒の100ml瓶による、飲み比べが楽しめるセット。

 

この会社さん、お客さんへのサービス精神に溢れていると感じた。

そこでHPをよく見たら、

映画やCMなどの大規模撮影はもちろん、ドラマやスチール撮影などジャンルを問わず撮影可能です。

と、この洞窟をレンタルスペースとしてご活用出来るサービスも提供しているではないか!

 

土木遺産をここまで積極的に活用している事例はあまり聞かない。

 

近場にこんなすばらしい施設があるのを知らなかったとは!

個人的にはトンネル酒蔵もしくは隧道酒蔵としてほしかった。

 

まだまだ知らないことがたくさんあるのだ。

(見学可能日は土日等に限られているので、足を運ぶ際はHPで確認下さい)