どんな景色の中で育ったのか | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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毎朝定時の散歩は、すでに真っ暗な中を歩いている。

阿武隈川の土手に出ると満天の星とはとても言い難いが、北斗七星やオリオン座など代表的な星座などははっきり見えて、寒さの中ではあるがそれなりの星空を見ながら歩くのは悪くない。

(写真は月だけしか写ってないが)

ふと思うのだが、もっと美しい星空を毎日のように見ることが出来るような環境で生活出来たらどんなによいことだろう。

私はかつて岡山県の美星町(今は井原市に統合)というその名の通り星がきれいに見える町に住んでいたことがあるが、夜に外で寝転んでそれこその満天の空を見ているのは1~2時間でも飽きなかった。しかもそれくらい見ていると流れ星も何度か目にするものだ。

大学時代に登ったアルプスの3000m近い山で目に入っていた星空のとんでもない美しさも30年以上経った今も忘れられない。

そのような美しい景色を見ながら人間が育っていくと、精神や情感的な部分に大きな影響があると思う。

 

そういえば広い海の見える景色を目にしても同じようなことを考える。たとえば高知で視界180度に広がる海の高揚感が半端ではない。私の住んでいる福島市は周囲360度を山に囲まれた盆地であるので、もし日々大海が広がる景色を見て育つとしたら、考え方にかなり差が出てくるのではないかと思うのだ。

閉鎖された環境と、開かれた環境では感じるもの相当違う。

それが生まれてから景色としてずっと続いたとしたら影響は相当大きいのではと想像してしまう。

昼の大海と夜の満天の星を目にする環境で育つと坂本龍馬のような人が出てくるのでは、というのはあまりにも安易な発想か。

 

最近、よくそんなことを考えるのだが、すでに我が子たちは大きく成長してしまったので、あとは自分の老後で考えるしかなかろう。