ジェネレーションギャップ | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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社内外に限らず、何かを伝えようとする際に障害になる要因の一つに「ジェネレーションギャップ」がある。

 

「ジェネレーションギャップ(generation gap)」とは「世代間に生ずる、知識・関心・考え方などの違い」という意味であり、人がそれぞれがどんな人生を歩んできたかで考え方は違ってくるように、時代背景の違いも大いに考え方に影響を及ぼす。

今53歳の私が20歳前半だった昭和と平成の変わり目くらいまで、日本の経済はどんどん成長していた。大雑把にいえばガンガン働けばじゃんじゃん儲かるみたいなイメージだろうか。年号が平成に変わった年に「24時間働けますか」という、「働き方改革」とは真逆のような歌詞のCMソングが大流行したが、まさにそんな時代であった。

 

しかしいわゆる「バブル崩壊」後は「失われた20年」と称されるほど景気は急速に冷え込み、経済は低迷に陥った。それと平行してインターネットという革命的なツールが登場し、誰もが使えるようになって生活や仕事のスタイルも大きく変わった。

どのタイミングで生まれ育ったかで、価値観も考え方も大きく変わって当然といえるくらい環境が異なったわけだ。

そうした背景が原因で、世代が違うと何かを説明したり教えたりしても、全然理解できないということは十分ありえる。

「最近の若い人は~」とよく言われる言葉だが、時代が変わっていく限りいつの世代でもそういう言葉が出てくるものである。

 

このギャップを少しでも埋めるために大事なのは、まずは「違う」ということを一人ひとりがしっかり理解することとだと私は思う。異なった価値観であることを認めなければ、共通認識は始まらない。

違うからこそ、コミュニケーションを図ってお互いが歩み寄ったやりとりするしかないのではないかと思うのだ

そして何かと伝えるには、一方的ではなく「双方向」が重要であろう。それぞれの立場を考えて伝えることを意識すべきではなかろうか。

 

当然伝える側が配慮することも大事だが、受け止める方の姿勢もかなり重要だということも認識したい。

水を注いでもコップがひっくり返っていてはこぼれてしまうように、伝えようとしていることを受け止めようという意識がなければ伝わりようがない。

 

双方向で意欲を持ってこそ「伝わる」という成果につながるはずなのだ。