先日貫通したばかりの川俣町の国道114号・関場トンネルのすぐ東側に位置する「泡吹地トンネル」が開通した。
以下新聞に掲載された位置図のアップだが、ちょうど真ん中に見える点線が施工中の関場トンネルなので、ほぼ隣接しているといえる位置なのが分かるだろう。
さらにいえば左側の点線はすでに供用中の川俣トンネルで、こちらは下請として当社が施工をした。1993年工事竣工なので30年近く前である。
このトンネルの建設過程を、着工間もない2018年の1月から写真家・山崎エリナさん(以下写真は山崎さん撮影)にずっと撮影していただいた。
着手直後、トンネルを掘る準備前の山。ここを伐採して掘った。
掘削開始時の安全祈願。
掘削作業中。
貫通。
坑門部コンクリート打設。
そして当社工事が完成後「トンネル誕生」というタイトルで写真集として出版(グッドブックス)されたのである。
そういう意味でも特に思い入れのあるトンネルなので、こうして実際に少しでも通行しやすい道路として使っていただけることは何よりも嬉しい。
われわれの工事はトンネルの舗装の前段までで、その後舗装、照明、消火設備などの工事を経て開通に至っている。
さまざまな技術が結集されているが、あくまでトンネルを造ることが目的ではなく、こうして社会で利用されることが目的なのだ。
本当の意味での「トンネル誕生」といえるかもしれない。
早速足を運び、車で通過してみるとやはり感慨深い気持ちになるものだ。
ドライブレコーダーで撮影した動画をYouTubeで配信してみたのでこのトンネルを疑似体感いただきたい。
建設時の経過を思い出しながら、こうやってトンネル内を車が走っている姿を見るのも実に嬉しい。