オリンピックの開催中のタイミングで発生した台風8号。
通常と全く異なり、太平洋側から福島県あたりに真横から差してくるかのように上陸し本州を横断していく、という見たことのない進路予報が出た。
コロナの拡大も止まらない中のタイミングで、直撃したらいったいどうなるものか、事前に情報は細かくチェックした。
地域建設業者として、台風の対応も重要任務の一つである。
特にインターネット経由で雨雲レーダー予想など最新の有意義な情報が見れるようになって以来、台風が発生するたびに各種情報の推移を見続けてきたので、だいたいのパターンみたいなものは把握している自負はある。
しかし今回はまったく違う展開だ。
直撃しそうな27日の朝には社内で対応を打ち合わせしたが、途中でスピードが極端に減速し、しかも進行方向がかなり北寄りとなって27日午後に上陸の予報が28日の未明に福島県の太平洋沖を北上していた。
前夜夕方から大雨警報が出て厳戒ムードであったが、結果的に当社のある福島市では強い風も強い雨もほぼなく、河川も急増することはなかった。
ありがたいことではあったが、経験したことのない異例ずくしの台風通過であった。
ただでさえ異常な状況なので、なんとなく不安な気持ちはまだ残っている。
恒例の朝の散歩の時間には、ちょうど台風の雨雲は去っていた。
通常の阿武隈川。
台風が去った後の阿武隈川。
水もほぼ上がってない。
それでもしっかりと待機していた排水ポンプ車。
確かに予報だとそれくらいの対応もあり得た。
台風の雲が徐々に晴れてくる空。
ちなみに通過後の昨日、午前中は晴れていたが、午後からかなり不安定な天気となり県内各地で再度大雨警報が出たのも違和感があった。
いろんな異常が続くと、通常がいかによかったかを実感する。