徹底的な対策 | 寿建設 社長ブログ

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オーストラリアの東にある島国、ニュージーランドのコロナ感染対策が見事で封じ込めに成功していると、ネットニュースで目にしたことがある。

人口こそ全国民で500万人程度だそうだが、日本とそれほど総面積は変わらない同じ島国なのだが、感染者数のデータを調べると昨年の春頃一時期数が増えているものの(それでも全国でMAX80人程度)、以降1年以上はずっと日に一桁程度(しかも多くて2、3人)で推移しているようである。第2波のような波がほぼない。

どんな取り組みをしているか関心があったところ、福島市からそのニュージーランドに移住している20代の知人(息子の友人)と先日オンラインで話す機会があった。

 

まず国内の現状を聞いたところ、もはやマスク着用はほぼなく、せいぜい公共施設の関係者が着用している程度で、コロナ以前と変わらない生活に戻っているとのこと。

正直、びっくりした。

そして国内での一桁程度の感染者の内容は、ほぼすべて国外からの来訪(帰国)者の空港での感染発覚で、そのまま14日隔離するため市中には入って来ないのだという。

 

詳しく調べてみると、昨年の3月に国内の感染者が数十人の時点で、早くロックダウンを実行、国境を封鎖し、渡航者全員を強制隔離し徹底的に接触者追跡を行ったらしい。結果5月からは102日間連続で国内の新規感染者数がゼロだったという。

 

話を聞くと国民のほとんどがスマートフォンなどにより足を運んだ飲食店等のQRコードを読み込んでの行動記録を保持しており、もしどこかで市中感染が発覚すると、その感染者が訪問した店に行った人も警戒レベルを上げて行動を規制するらしい。

島国だからこその特性を活かして、とにかく感染人数が少なくとも増加の兆しが現れたら封じ込める、という政策が徹底されていると聞き、「徹底的」とはこういうことだな、と思った。

実際に今年の2月には最大都市で感染者3人が確認されただけ(われわれにはそう感じる数字)で、ロックダウン(都市封鎖)を発令している。

 

ロックダウン時の補償もしっかりされているので、政府に対する国民の信頼は高いということを言っていたのが印象的だった。

 

安全に関するスローガンなどで「危険の芽を摘む」という言葉がある。

芽が出始めたところで摘んでしまえば広がらない、という意味であろう。

ニュージーランドの感染対策は、まさにそういう方針なのだと私は理解した。

 

わが国はこうした事例をどのように考えているのか、聞いてみたいのだが。