明治初期、福島~米沢をつなぐ道路として建設され、隧道の開通式に訪れた明治天皇より「万世の永きにわたって人々に愛されるように」との思いを込めて「万世大路」という名を賜った道があるのだが、現在一般通行は出来ない。
↓↓詳しくは以下
https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12325968966.html
その途中に「二ツ小屋隧道(ずいどう)」というトンネルがあって、トンネルの一部が崩落しているため雪解け水が幻想的な氷柱をつくることから、近年なにかと話題になっている。
↓今年1月18日福島民友新聞記事
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210118-577222.php
実はあまり知られていないのだが、この二ツ小屋隧道、あのカンヌ国際映画祭で2度のグランプリを受賞した日本を代表する映画監督・今村昌平さんの作品のクライマックスシーンに登場しているのである。
今から10年以上前、当時万世大路に変わる新しい道路(現在の国道13号)のトンネル工事に携わっていた父から、「工事している頃、豪雪の中を上のトンネル(二ツ小屋隧道)で映画撮影があって暖を取るのに火を焚く手伝いをしたことがあった。当時有名な春川ますみなんかも来ていた」という話を聞いて、ネット検索してそのことが分かったのだ。
すぐにネットオークションでVHSビデオを購入し、DVDに落として見たところ、まさにクライマックスシーンが真冬の二ツ小屋隧道だった。
一昨年、HDリマスターという技術でDVD化されたのを最近知り、そちらも入手した。確かに画像がきれいである。
真冬の万世大路を歩く男女。
いよいよ二ツ小屋隧道へ。
坑内に入る。
当時から巨大なツララが。
そして別の女性がなんと坑口上部から滑り降りてくる。
そして事件は起きる。
このDVD表紙の通り、テーマが過激なのでなかなか取り上げにくいのだが、本来ならこの話題も情報として加えることでトンネルの存在をもっと知ってもらえるように思う。
ちなみにWikipediaによると、この作品
・同作は今村が自分のベストと認めている作品である。
・映画監督の恩地日出夫は自ら司会を務めたテレビ番組『独占!おとなの時間』のなかで、この映画こそベスト・ワンである旨を述べた。
という名作なのだ。
まさに映画の中の土木遺産。
興味のある方、お貸しします!






