約2年半前の2018年6月18日のブログで、土木関係をテーマにしたノンフィクションを多数執筆された作家の故・田村喜子さんが書かれた「土木のこころ」という本について触れ、
最後にこう書き綴っている。
現在いろんな形で工事に関わった仕事をしている大勢の人に読んでもらいたいと切に願う。
しかし、この本を出版した会社が2007年に倒産し、現在は中古品でした手に入らないのが現状である。私もインターネットで入手した。
建設業のこれからの「核」になる精神を養うためにも、再版に向けた取り組みが出来ないものだろうかと、少し妄想している。
そして思い立つとどうしても実行に移したくなる性格である私は、10数年来親しくさせていただいている出版社・現代書林の坂本佳一社長さんにこの本を復刻できないかという話を持ち掛けたのがその年の暮れだったと記憶している。
坂本社長にしばらく検討を頂き、結果復刊を決断いただいた。
それから2年。
コロナ禍を経て思うように進行ままならず少し遅くなってしまったが、紆余曲折を経て本当に改めて世に出ることとなった。
今月初旬より2021年1月20日締め切りで早期割引(2割引き)の注文予約受付中で、2月中に発売予定となっている。
↓↓詳しくは以下より『土木のこころ 復刻版』事前割引販売のご案内』専用サイト
(ネット予約も可能になりました)
http://www.gendaishorin.co.jp/news/n38044.html
元の原稿や掲載されていたイラストは当然そのままに、上レイアウトを新たに注釈や年表、関連書籍紹介、著者・田村喜子さんの略歴(写真入り)、著作一覧なども盛り込んでの出版となる。
また出来るだけ多くの方の目に触れていただくアイデアとして、このブログでも何度も紹介した、漫画家・福本伸行さんのイラスト
https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12111372143.html
を大胆にチラシ(上の画像参照)、そして本著では帯に掲載させていただく許可も福本先生ご本人よりいただいた。
上記の専用サイトでは、私が初見で心がしびれた田村喜子さんの「まえがき」を読むことが出来る。これはぜひとも読んでいただきたい。ここに田村さんの思いが凝縮されていると思う。
そしていろいろ検討の上、私が書かせていただいた「復刻に寄せて」という文章(あとがき)も掲載された。
多くのファンのいるこんな名著のあとがき、というとてつもないプレッシャーで書いたので文章がフワフワしている気がするが、自分なりの思いは書いたつもりだ(抗議がこないものか今から心配である)。
社会にとって不可欠な「土木」の仕事に、本来必要な精神を教えていただける本である。
業界関係者に留まらず、一人でも多くの方に手に取っていただきたい「土木のこころ」の重要性をご理解を深めるきっかけになってほしい、と心の底から願うのだ。
Facebookページも出来ましたのでぜひご登録下さい!!事前情報がいろいろ共有できると思います。
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