本日7月1日~7日まで、毎年恒例の「全国安全週間」である。
全国安全週間とは(厚生労働省HPより)
全国安全週間は、「人命尊重」という崇高な基本理念の下、「産業界における自主的な労働災害防止活動を推進するとともに、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的とした取り組みを行う週間です。全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されて以来、戦時中も含め、一度も中断することなく続けられており、事業場における自主的な安全管理活動を通じた労働災害の防止などに大きな役割を果たしています。
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo48_1.html
労働災害の数が全産業の中で最も多い建設業では、毎年さまざまな行事が実施されている。
(今年はコロナ影響で例年通りでないことも多いが)
毎年スローガンが決められており、そのスローガンを元にこの機会、各社は安全教育を実施するのだ。
今年のスローガンは、最近では異色のものだった。
『エイジフレンドリー職場へ! みんなで改善 リスクの低減』
見慣れない言葉が登場したのだ。
ちなみに去年は「新たな時代に PDCA みんなで築こう ゼロ災職場」。
説明文を読むと、『エイジフレンドリーとは「高齢者の特性を考慮した」を意味する言葉で、WHOや欧米の労働安全衛生機関で使用されています。』とのこと。
労働災害による休業4日以上の死傷者のうち、60歳以上の労働者の占める割合が増加すると見込まれる中、事業者や労働者に求められる事項を取りまとめた「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」というのが今年3月に厚生労働省より発表されており、
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10178.html
世代に着目した安全活動を求められているのだ。
過去の安全週間のスローガンに目を通すと、なんとなく安全管理に対する時代の意識の流れが分かって興味深い。
昭和3年の第1回は、
「一致協力して怪我や病気を追拂ひませう」。
「追拂」とは何かと思えば、「おいはらいましょう」であった。
以下参照。