話をしたり、メールで使う言葉の選び方もちょっと工夫するだけで印象が変わるものである。
そうした言葉の選び方の積み重ねが、相手との関係を築いていくかなり重要な部分だと思う。
たとえば「すいません」と「ありがとうございます」の使い方。
昔、とある先輩から教わってなるほどと思い、今もずっとそうしている。
ミスや失敗をした場合の「すいません」は当然である(それもしない人も最近少なくない)が、人から何か頂いたり、してもらった時の使い方である。
そんな時に「すみません」と言う人と、「ありがとうございます」と言う人がいる。
「すみません」は自分が一段下がっただけで相手を持ち上げていないが、「ありがとうございます」は相手を一段上に上げるので感謝の気持ちが伝わる、というのが教えてくれた先輩の理屈であった。
たとえば自分が何か買って相手に差し上げた時、恐縮した顔で「すみません」と言われるのと、笑顔で「ありがとうございます」と言われるの、どちらが喜ばしく感じるだろうか。
想像すると、かなり自分の受ける感覚には差があると私は思う。
恐縮するよりも喜んだほうが、関係を前進させると思うがいかがであろう。