本との出会い | 寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

少年時代からずっと本を読むのが好きである。
常に何かの本がそばにある。

私の人生は何度か、読んだ本によって変わったという自覚がある。
だから自分の子供たちに何か教育をしているとしたら、唯一「読書」の習慣をつけることである。

 

今から10年前に出会った、東京江戸川区の書店「読書のすすめ」の清水克衛店長と知り合ったところ、
https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12167483038.html
清水店長は「本には人生を変える力がある」というようなことをずっとおっしゃっていたので感銘を受けたものである。

 

私が一番影響を受けたと自覚している一冊を挙げるとしたら、心理学者・岸田秀さんの「ものぐさ精神分析」である。

 

有名な本なので内容のことは書かないが、20代の始めにこの本に出会ったことは今の私のにとっては大きな意義があったのは間違いない。

伊丹十三さんがこの本の解説で「自分の目の前の不透明な膜が弾けとんで、目の眩むような強い光が射しこむのを感じ始めた」と書いていたが、私もこの本でそれまで思い込んでいた常識がいかにあやふやなことであるかを知ることになり、今の自分の考え方の幹になっている実感がある。

 

だからと言って誰もがこの本で目が覚めるとは思わない。
人それぞれである。
その人が生きて、もがいている時に、ちょうどいいタイミングで本に出会うことで生き方が大きく変わったという事例を私もたくさん知っている。
私にとっての「ものぐさ精神分析」も、まさにそんなタイミングの出会いであった。

 

50近くなるとなかなかそこまで強烈な体験はないが、やはり何かを読んでいることで常に新しい刺激を受けているのだと思う。