朋遠方より来る | 寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

何かと親しくさせていただいている遠方の会社さんより、30代の技術系社員の方3名が弊社にお越しになった。
すでに当社よりも遥かにすばらしい取り組みで成果を上げていらっしゃる会社で、これまでもいろいろ勉強させていただいた経緯がある。

 

今回は逆に当社を訪問ということで、しかも2泊3日という予定。
そんな長い時間を割いていただいて、お役に立つような自信はまったくなかったが、拒む理由はなく、逆にこちらがいろいろ学ばせて頂こうというつもりで歓迎させていただいた。

 

「寿建設さんの取り組み。特別ではなく普段どのようなことを考えて、どのように行動されているのかを数多く見せていただきいと思っています。」というご依頼だったので、そのお言葉通りの予定を組ませていただいた。

 

結果、
●初日
11時半福島駅到着~昼食~現場2か所案内(それぞれ担当社員が内容説明)~本社で取り組み紹介と意見交換~当社技術系幹部数名と懇親
●2日目
7時半発~現場4か所案内(それぞれ担当社員が内容説明~昼食は現場事務所で弁当)~本社で安全管理等取り組み紹介と意見交換~当社技術系社員数名と懇親
●3日目
7時半発~現場1か所案内(担当社員が内容説明)~福島県沿岸部被災地(浪江町請戸地区他)案内~13時福島駅着(昼食を食べる時間がなく新幹線で弁当に…)
という、息つく暇もないほど強行なスケジュールになってしまった。

頭の中のイメージでは多少余裕を持ったつもりが、現場滞在がそれぞれ長くなったり、施工箇所の変更や予定外の渋滞が重なったりして、ゆっくり昼食をとることも出来ないほどのキツキツ行程になってしまったのだ。
はるばるお越しいただいたのに、観光や温泉などにもロクにお連れ出来ず、本当に申し訳ないことをしてしまったと、今更反省しているのである。
せっかくの訪問が、まさに「骨折り損のくたびれ儲け」になっていなければよいのだが。

 

全行程を終えて駅までお見送りした後、運転しながら「論語」の
「朋(とも)有り遠方より来る、また楽しからずや」
という言葉をふと思い出した。
ここでいう「朋」とは、友達というより、同志という意味だそうだ。
「道を同じくする友達が、遠い所からまでもやって来て、学問について話しあうようになる。これはまた、なんと楽しいことではないか。」(史跡足利学校「論語抄」の通訳より)

 

内容は多少異なっても、まさに同じような思いを持って土木工事と取り組んでいる方々がはるばる訪ねてきてお互い学び合うことが出来るのは、本当に嬉しい。
そして、そんな方たちに自分たちの現場を見てもらい、説明させていただき、意見を交換することは、まさに自分たちの成長の大きな糧(かて)にもなることも実感した。

 

これからも、全国の「朋」と交流し、学んでいきたいものである。