労災死者数、初めて1000人を下回る | 寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

平成27年の労働災害発生状況が公表となった。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000124353.html

死亡災害、死傷災害、重大災害の発生件数がすべて前年を下回り、特に死亡災害は統計を取り始めて以来初めて1,000人を下回ったということだ。

 

死亡者数は合計972人で、前年に比べ85人(8.0%)減。死亡者数が多い業種は、建設業:327人(前年比50人・13.3%減)となっている。

統計以降の死亡者数グラフがこちら。

昭和40年前半に6000人前後いた死亡者が1000人を切ったのだから、半世紀で実に6分の1にまで減少したことになる。
そして平成11年からの約15年でも半数に減っているというのもかなりの成果ではないかと思う。

 

過去の経緯から追って見ると、労働災害は顕著に減っているのが分かるが、現実の数字だけを見ればまだ1000人近い人が亡くなっている事実はあるのだ。

われわれの建設業も大幅に減っているとはいえ、平均すると全国で毎日1人くらいのペースで死亡しているのである。
その1人1人に家族や仲間がいて、深い悲しみを背負っているはずである。

 

休業4日以上の死傷災害被災者の数でいえば、建設業で15,584人(前年比1,600 人・9.3%減)。こちらも1割減とはいえ、仕事を4日以上休むような負傷をされる人が平均すると毎日40人以上もいるのだ。ざっくりだが各県1人くらいいておかしくない数である。

 

事業主としては、「減少していい傾向」とは捉えずに、まだまだリスクが大きいことを認識して会社の安全管理を展開したい。