3月7日、「三方よしのインフラメンテナンス in 福島」を開催した。
北は北海道、南は熊本から、約150名が集まり会場はほぼ埋まった。
事例の発表はすべて具体的な事例であり、私自身も大変勉強になった。
私も「未来のメンテナンスのための新設工事~漏水を未然に抑制するトンネル設計改善」という話をさせていただいた。
トンネル新設、トンネル補修の両方をやっている会社として、「新設時にこんな工夫をすれば将来のメンテナンス手間はなくなる」という内容である。
そして、現状のメンテナンス方法を考えるのはもちろんだが、これから新たに造るインフラにもそれぞれの工種で将来のメンテナンスに配慮した工夫を考えることも大事では、とまとめた。
どれほどご理解いただけたかは分からないが、少しでも何かヒントになればありがたい。
パネルディスカッションでは市民代表として、福島に住み福島から東京オリンピックを目指すトライアスリート菊池日出子さんに参加いただいた。
彼女は世界各地のレースに出場し
(以下が彼女の出場経験のある国一覧)
あらゆる道路を自転車で、足で走っている。
話によると、レースの前には必ず舗装の具合や段差の有無など、道路の状況を細かく調べているのだそうだ。
だからわれわれよりも多くの道路の現状を熟知しているのである。
そんな彼女の素直な発言はとても興味深かった。
通常こういう場では発注者と企業だけのやりとりだが、公共事業に無縁の彼女が加わったことで視点が下がり、話の内容に大きく影響したと思う。
伝え方、言葉選びを含め、もっと目線を下げて一般の方々に伝える努力をし、一緒にこれからのインフラメンテナンスを考えていかなければと強く思った。
それこそが「三方よしのインフラメンテナンス」だ。
3月9日 建設通信新聞
3月13日福島建設工業新聞