忘れた頃にやってくる | 寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

昨22日5時59分、本当に久しぶりに携帯電話があの嫌な「キューン」という音を発した。この音を聞くと即座に5年半前の気持ちが蘇る。
「緊急地震速報」である。

朝のうちに済ませておきたい雑事があり、私は会社に到着したばかりの時。
毎朝の習慣である、会社の隣に設置されている神様に参り終えた直後であった。
立ち尽くしたまま大きな波のような揺れを感じつつ、本社の建物を見ていた。かつて経験したほどではなく一息ついて会社に入る。

 

各現場と本社に置いてある通信機能付デジタルフォトフレーム
http://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12094599973.html
が、災害速報を受けて画面がNHKのニュースに自動的に切り替わっており(こんな機能もあるのだ)、アナウンサーが津波の発生と避難を懸命に連呼していたので、慌ててその画面を自分の机の上に移動し、情報を見聞きしながらパソコンを広げインターネットで情報を収集する。
社内の現場状況確認と報告の指示メールを出し、国道と河川の巡視パトロール指示が出たとの報告を受ける。
ニュースからのいわきの海の映像と避難連呼の声を聞きながら「とにかく被害が最少であること」を祈るしかなかった。そして情報収集しつつも万が一津波が沿岸部を襲った場合、当社はどう対応すべきかいろいろ考えを巡らした。

 

結果、当社の関係現場も、地元福島市内も、そして沿岸部も幸いにして大きな被害はなかった(報道によると全国で負傷者14名とのこと)。
しかしながらこれで終わり、大丈夫などとは安心出来ない。
まだ予断は許されない、という意識を持つ。
まさに「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉を改めて重く感じている。

 

発生から半日過ぎて津波注意報が解除になった頃を見計らったように、県外の大勢の友人知人同業者より心配のメールが20通以上届いた。不安の中で、やさしい心遣いに心がポッと温かくなった。

 

どうかもうこれ以上日本に命を脅かすような自然災害は起きませんように。