シン・ゴジラ | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

元々映画好きで、月に1度くらいは劇場で観たいと思っているが、現実には年に3~4回だろうか。

いろんな人が「シン・ゴジラ」は面白いから絶対見た方がいいと勧めてくれる。
過日建設業界紙の幹部の方が、なぜか「建設業者は見るべき映画だ」とおっしゃっていたのも響いた。


やはり観たがっていた息子2名を連れて、劇場に行ったのである。

開始早々からストーリーは動き出し、2時間ノンストップの面白さであった。

私の感想としては、怪獣映画でもSF映画でもなく、これは「災害対応」の映画であった。
東日本震災以降、日本は毎年のように大規模な自然災害が発生し各地で大きな爪痕を残している。
それらまとめた象徴のように「ゴジラ」が首都圏を襲う。
これ以上にありえない「前例のない」大災害に対し、我が国の政府はどう動くのかということが話の中心である。
津波、建物崩壊、そして放射能も関わってくるので、5年半前にわれわれが福島でまさに直面したような問題も迫ってくる。
ゴジラの移動先を読んで手を打つ姿は、まさに台風の対応に近かった。


観ながら「こういう指示をすればわれわれは動きやすいのに」とか「その判断はおかしい」というように、必ず対応に加わる自分らの仕事を踏まえたリアルな気持ちで感情移入した。

最後の戦略は、福島第一原発の事故に対する建設業者も交えた対応を髣髴させるものだったのも興味深い。
なるほど、「建設業者は見るべき映画だ」というのがうなずける。

 

もちろんエンターテイメントとしても面白かったが、国の危機管理や今後の自然災害にどう向き合うかという部分にも訴えかけるものがある、すばらしい映画であった。