先週末四国~岡山に行き、日曜の朝、福島に戻るために出発した。
宿泊した美星町から知人に送ってもらって新倉敷駅まで。
ここから約6時間の新幹線の旅である。
新幹線の出発まで時間があったので、荷物の中身を整理した。
と・・・。
ない。
ない。
財布がない。
いろいろ記憶を辿ると、不要な荷物を朝宅急便で送ったのだが、どうもその中に入れてしまったのではないかと思い至った。
えらいことである。
送ってくれた知人に電話していくらか借りるべきか。
しかし冷静に考えてみる。
福島までの切符はあるのだ。だから新幹線移動中にお金を使わなければ別に問題はないのだ。
幸い朝食はたっぷり頂いたし、ペットボトルの麦茶が半分の残っている。ならば十分大丈夫ではないか。
たまには無一文で半日過ごすのも悪くないではないか。
私はこういう事態になると、それを楽しもうとする癖があるようだ。
以前も自宅の鍵を人に貸したまま深夜帰宅したり、同じように鍵を宅急便で送ってしまったりしたことがあったが、動揺すると同時に、どこかでそのことを楽しもうとする自分がいる。
そしてなんとか解決するのだ。
その経験はネタになって、後に誰かに話すのがまた面白い。
一日遅れて宅急便で私の手元に着いた財布。
約30時間ぶりの再会。