もしガンと診断されたなら
⑤ 肺ガン(非小細胞ガン)の場合
肺ガンは治りづらいガンの一つとされており、2011年には約7万人が亡くなった。
ひと口に肺ガンといってもいくつか種類があるのだが、おおまかに分けると全体の8割を占める非小細胞ガンと小さなガン細胞が肺にたくさんできる小細胞ガンに分けられる。
この8割強を占める非小細胞ガンのなかで男性肺ガン患者の4割、女性の7割を占めるガン種が腺ガンである。
この腺ガンは喫煙との因果関係があまりないとされており、悪化するまで咳などは出ない。
だから腺ガンはエックス線による肺ガン検診によって発見される場合が多々あるようだ。
この、日本のガン検診のなかで最も昔から行われてきたエックス線による肺ガン検診は、実はかつての結核検診システムの受け皿とされたものである。
戦前、日本で死の病とされていたのはガンではなく肺結核であり、戦前、戦後とエックス線撮影装置を車に積んで全国で結核検診が行われた。
抗生物質の普及と経済成長による国民の栄養状態や衛生環境の改善により肺結核の死亡者は劇的に減少。
他方、肺ガンの死亡者数の増加傾向を見越すかのように肺結核検診システムはいつのまにか肺ガン検診システムへと相成った。
かつて死の病とされた肺結核の検診体制をガンとはいえ、肺ガンだけの検診体制として転用って結構無理あるとは思うけど・・・ヽ(`Д´)ノ
とはいえ、このエックス線肺ガン検診が肺ガン死亡者数の減少につながり、意味あるものとなるのなら何も言わない。
しかしながら欧米ではエックス線による肺ガン検診は20年ほど前から無効とされており、現在、世界でこのエックス線肺ガン検診を実施している国は日本とハンガリーだけである。
ともあれ、この検診により肺ガンと診断された方は特に何も言わない限り、治療をすすめられる。
腺ガンなどの非小細胞ガンの場合、手術が第一選択となる場合が多く、これに根治を目指し抗がん剤や放射線療法が併用される。
欧米ではどうなのか?少し前のデータだがカナダにおける肺ガンに関する治療データがある。
「無治療」が最も多く22%
「手術」が6%
「抗がん剤」は5%
「抗がん剤と手術」の両方は3%
日本ではほぼ100%、抗がん剤、手術、放射線いずれかの治療となり、カナダでは「無治療」が最もよい治癒率であった。
もし私がエックス線肺ガン検診でガンと診断されたなら、(もちろん検診は受けないけど(^_^;))様子を見ると医師に告げ、フコイダンをはじめる。
手前味噌だがうちのフコイダン、肺ガンには強いのだ。
