テント2日目の晩。風がなかなかやまないなぁってちょっと不安に思ってたら雨が降ってきました。

テント乾かないままたたまなきゃいけないのは辛いし、重い~。


朝になってもパラパラ降ってたけど、やむのを待ってるわけにもいかないし、小降りなら、と8時半すぎに

出発。3日目はそんなに距離も走らないから急ぐ必要もなかったんだけど、本降りになる前に・・・。


日差しがない&風がない、というのがこんなに楽なんだって思った。

これで追い風だったらめっちゃ楽なのに(^^)

何事も経験してみないとわからないもんだしなぁ・・・(^^)



行き当たりバッタリ・よつば旅


写真をみる限りでは暗くて怖そうですが、これくらいの天気の方が体力的には走りやすい。


この旅で、何が一番心配か?

チャリ仲間から聞かされた経験談の中で、自分がこればかりはどうしようもないなって思ったのが、

雷でした。


ナラボー平原には背の高い樹がほとんどなく、自分が走る道の周りはおそらくない・・・。

どこに落ちるのって聞いたら、「アスファルトに落ちるらしい」と・・・。

じゃあ、もし自分以外に何もなければ・・・?

「自転車からできるだけ遠ざかって身を低くしてればいい」って。

なんか想像しただけでもう命がなくなる気がするんだけど。


でもこの数日後、ほんとにサンダーストームがやってくるのです。


チャリ仲間の経験談には次のようなものもありました。


・うしにテントを舐められた

・うまにテントを舐められた

・気が付いたらテントのそばまでブッシュファイヤーがきていた

・ロードトレインにひかれそうになった

などなど


そのうち、ロードトレインにひかれそうになった、というのを私も体験しました。


見通しのよい一本道なので、通常はロードトレインの方が追い越しざま対向車線にはみ出して

距離をとってくれます。

何度かそうやって、対処してくれてましたし、追い越しざま、風圧で後輪に巻き込まれそうになるから

要注意、って聞いてたので、スピードを緩め、低姿勢で、できるだけ路肩側を走るようにしていました。


実際に、巻き込まれて亡くなっている日本人のチャリダーがいます。

あとは、距離を稼ぐために夜間やまだ夜が明けきらない早朝に走っていて事故に遭ってしまった

日本人もいます。途中のロードハウスにその新聞記事が貼ってあるのをみました。


自分がやっていることがどれだけ危険か、十分承知して走っています。

注意をはらっているから、だからこそ、楽しめる・・・。

でも予想外のことって、起きるもんなんです。


今このブログを書いているということは、無事だったということなのですが、あの時は本当に思い切り

叫びました・・・。



行き当たりバッタリ・よつば旅


このごっついのがロードトレインです。

こんなのが後ろからどっどっどっどとやってきて、追い抜いて行くわけです。


何度か追い抜かれていたので、その時も、あ、来たなって思って、注意して、ギリギリのラインまで

左に寄って走っていました。

いつもなら、かなり距離をとって対向車線にはみ出してくれるはずなのに、なんとそのまま自分の

すれすれを通り抜けていこうとします。


危険を感じてとっさに「うわぁあああああああ」と叫びながら路肩にまさたかごと倒れ込みました。

ちょっとした段差があっただけで、そんなに衝撃もなく、我ながらうまく倒れ込めたと思ったもんです。

まもなく自分の真横をごっついロードトレインが走り抜けていきます。

なんで対向車もないのに避けてくれなかったの? って思った次の瞬間、今まさしくその対向車線を

ロードトレインを追い抜かそうと走行していくキャンピングカーをみました・・・。

ちょうど、私、まさたか、ロードトレイン、キャンピングカーが並んだ形で(涙)

キャンピングカーからは、ロードトレインが死角になって、私の走ってる姿が見えなかったんですね。


ちなみに、ロードトレインは車高が高いので、自転車にも気づかない時があるとも聞いたことがあります。


実際に命を落とした人が何人もいるので、おそらく私は運がよかったのでしょう。

ここでもし何かあったら、何も言わずに送り出してくれた母親を一番悲しませることになってました。

それ以来、もう人から無謀と言われるようなことはしていない(ハズです)。


そういえば、ブッシュファイヤーのそばを走ったこともありました。

近づくにつれ妙に焦げ臭くて熱くなってきて、うわーって思ったら灼熱で、急いでスピードあげてその場

から逃げました。


行き当たりバッタリ・よつば旅

写真は、別のところで遠くに上がるブッシュファイヤーを撮ったもの。

実際はこういうのの、真横を走り抜けた次第です。怖かったー。これがテントのそばまできてたら

そら恐ろしいですよね・・・。



この日は、午前中3時間はずっと雨の中走り、午後から雨も上がって天気も回復しましたが、午後からの1時間ずっとアップダウンの繰り返しという体力の消耗の激しい走行でした。

距離が短くてよかった。


宿は、アボリジニが多く住んでいる地区でもあるので、テントではなく、オンサイトバンに。

停まってるキャンピングカーって言えばいいんでしょうか。鍵しめられるし、まさたかも安全です。

キャラバンパークのオーナーも、盗難の保証はできないから、と。はい、旅の安全は自己責任です。


時間がたっぷりあるので、洗濯と、今一度荷物の整理と、朝濡れたテントを乾かして、のんびりと。


行き当たりバッタリ・よつば旅


バンの中のキッチン。キャンピングカーでの旅、一度やってみたい・・・。

そんな金持ちと今後出逢えるだろうか(^^)

行き当たりバッタリ・よつば旅

久々にベッドで寝れるんですよー(^^)



この日の走行距離:56.02キロ。


次からは一日100キロ近く走ることになります(/ω\)