ノースマン滞在中には、キャサリンで出逢ったライダーのオグちゃんやエツコがロッヂ101に立ち寄って
くれました。
もともと、ここノースマンは、西オーストラリアの有名な避暑地・エスぺランスに近く、エスぺランスへ行く
長距離バスを待つ間にぶらりと立ち寄るといった、おまけみたいな場所です。
金を掘るなら、もうすこし北にあるカルグーリーやクールガーリーに方が今は盛ん。
ノースマンは、昔ゴールドラッシュに沸いた、今はさびれた町なのです。
エツコは、もちろん私がいるからわざわざノースマンに立ち寄ってくれました。
そんな風に、私がロッヂ101でお好み焼きを焼いているといううわさをきいて、わざわざ来てくれる
日本人も多くいました。中には私がノースマンを出た後に来てくれた日本人もいて、
とうとうアレンは宿を訪れる日本人に、私のことを知ってるか、と聞いていたそうです(笑)
私がお好み焼きを焼いているか否かは別として、ここノースマンはナラボー平原の入り口であり、出口であり
パース方面からアデレードへ向かうこれからナラボー越えをする旅人には、最後の補給地点であり、
アデレード方面からパースへ向かうナラボーを越えてきた旅人にとってはほっと一息つける休養地でも
あります。
なので、多くのライダーやチャリダーが、しばらくの間泊まっていく、重要な地。
言い換えれば、ライダーやチャリダー以外にはなんら必要のない町。
そんなノースマンにぶらりとやってくる普通の旅人は、よっぽど縁があるんでしょう。
初代フリアコのたむたむ、2代目の大地ことヨウヘイ、そして私。濃いです。
多くのワーホリが訪れるエスぺランスで、エツコと出逢い、ノースマンに面白い姉さんがいるからと聞いて
やってきたのがチャリダーのタカシくん。
パースの語学学校にいるときに、たまたまらくだ使いさんの知り合いと同じクラスになり、その知り合い経由で
らくだ使いさんと連絡をとり、そしてらくだ使いさんから、ノースマンに行けばお好み焼きが食べられると聞いて
やってきたのがこれまたチャリダーのマサさん。
ふたり別々に時間差でやって来て、ここロッヂ101で出逢い、そしてまたふたたび別々にチャリで旅立つ。
そのチャリ旅のほんの一瞬を、一緒に過ごさせてもらいました。
私がこのAUS滞在の約2年後に、ナラボー平原を越えたときの愛車・「ルイガノチャリまさたか」の名前は、
このマサさんとタカシくんからいただいたものなのです(^^)
ふたりには、チャリダーの先輩として、いろいろ教わり、力になってもらいました。
そのチャリ旅の模様はまたいつかお届けできると思います(^^)
さて。
マサさんとタカシくん。
ノースマンでは食料や水などを仕入れてナラボーを越えるため、1日の滞在予定だったと思いますが、
天候悪化に加え、あまりの居心地の良さについつい延泊をされてました(笑)
こんな感じでジェンガにハマったり・・・(^^)
恒例のお好み焼きを振る舞ったり・・・(^^)
みんなでお米を炊いて・・・
カレーを作ったり(^^)
ノースマン滞在中に太ったよ、とふたりとも言ってましたね(^^)
一緒にドカのお散歩に行ったり、金鉱を見に行ったりもしましたね。
基本何もないノースマンなのですが、ふたりは妙にこの町を気に入ってくれました(^^)
きっとふたりも呼ばれたんですよ、ノースマンに。
ジョンのおうちにふたりを紹介しに連れて行くと、息子のピーターが薪割りをしてました(^^)
チャリダーにとって雨や風は天敵です。
ガンガンに照りつける太陽もまた同じ。
自分の体力の消耗をいかに抑えながら旅を続けることができるか、経験してわかることですよね。
予定していた出発が延びたおかげで思いがけない体験をしました。
この時期、ちょうどしし座流星群がやってくる時期だったんですが、出発の前の日かな・・・。
3人で夜、星を観てると、これでもかと怖いくらいに光の粒があちこち尾を引きながら空を流れていくのです。
初めて見る流星群に、3人とも興奮しましたね( ̄▽+ ̄*)
夏なのにあまりにも寒くて凍えそうで我慢できなくてずっとみてはいられなかったけど、
でももしそんな気候じゃなかったら、3人ともその天体ショーをずっと眺めてたと思います。
おそらく3人ともが、AUS滞在の想い出の中でも、かなり印象的な夜だったのではと思います(^^)
現に、名古屋で3人サンタに扮して(相変わらずです)再会した時にも、流星群の話で盛り上がりました。
忘れられない記憶として、このとき見たしし座流星群のことはずっとずっと残ってます:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
そうして楽しかったふたりとの想い出も、終わろうとしていたのですが・・・
私がアイリーンとのことで悩んでいることを話すと、
「一緒にセデューナでカニ食べようよ」
と提案してくれました。
確かに毎日お掃除やメンテをして、正直これ以上私が手伝えるところは手伝いつくしてしまった・・・。
これ以上宿にお世話になってても、アイリーンの精神衛生上よくないかもなぁ。
「じゃあ、先に行って待ってて」
ふたりにとっては、セデューナで一緒にカニを食べれることが励みになってペダルを漕ぐ原動力になる。
いろんなカニを使った料理を作ってあげたいしな(^^)
そうして、ふたたびふたりと逢えることを願って、どうか無事にナラボーを越えて・・・、とそれぞれふたりを
見送りました。
マサさんは、初代あいのり号・・・、あのピンクのバンの持ち主でもあります(^^)
日本に帰ったら乗せてやるよって言ってくれたんだけど、なんと日本に帰ったらそのあいのり号は
フジテレビのイベントで展示されてたそうです(笑) たぶんもう手元に戻ってこないはず(笑)
彼はエアーズロックを駆け足で登って15分?だったかな?恐ろしい身体能力の持ち主です。
だからチャリでナラボーを越えるのなんてササッと・・・、のはずが、なんでかチャリでナラボーを越えるはずが、
ロードトレインなんかに乗って越えたんだかどうだか・・・。
「チャリダーと呼ばないで、俺、ヒッチハイカーマサでいいから(^^)」
って、セデューナで聞いたような気がするんだけどなぁ。
マサさんが出発してから数時間後、タカシくんもナラボーを越えるべく、旅立っていきました。
こうして何度も何度もチャリダーを見送ってきた私です(^^)
彼らがなぜチャリという手段での旅を選んだのか。
初めてチャリダーに逢ったのは、97年のブルームでした。
↓
http://ameblo.jp/kotobuki-428/entry-10115518960.html
その出逢いから約6年後、私も彼らと同じく、距離は短いですが、チャリでナラボーを越えることになったのです。
彼らが経験した、彼らにしかわからないその旅の醍醐味を、自分自身で味わってみたくて。
チャリダーって、ほんと濃い人種だねって笑ってたその仲間に、自分から飛び込んじゃいました。
ノースマンに居なければ、絶対に経験してなかったと断言できます(^^)
今振り返れば、ほんとによくそんなことしたなーって、自分でもオドロキですけどね(笑)