融通無礙の信念
「融通無礙」という言葉がある
これは別にむずかしい理屈でも何でもない
いたって平凡なことだと思う
もし道を歩いていて
その前に大きな石が落ちていて向うへ行けない場合どうするか
石によじ登ってでもまっすぐ行くというのも一つの方法である
しかしそこに無理が生じるのであれば
石をよけてまわり道をしてゆく
それが融通無礙だと思う
もちろんときにはまわり道のない場合もある
そういうときにはまた別の方法を考える
素直に
自分の感情にとらわれないで
この融通無礙ということをたえず心がけていくところに
世に処していく一つの道があると思うのである
松下 幸之助(まつしたこうのすけ)
松下電器産業(パナソニック)を1代で築き上げた経営者、発明家
9歳の時に父が米相場で破産し小学校を4年で中退し丁稚奉公
(でっちぼうこう)にる。 16歳で大阪電燈に入社し在職中に
電球ソケットを考案その後独立
1日1回 松下幸之助の言葉を学ぶ
|