I have translated an English contract for a very famous baseball player into Japanese all night.
私は、インターネット作文教室「言葉の森」、日本語補習校、エルダーカレッジの講師業務の他に、日英・英日翻訳業務もこなしています。
翻訳業務駆け出しの頃です。イギリスとアメリカに本支社をもつある翻訳会社から、至急の英日翻訳依頼が舞い込みました。時はすでに夜8時ごろ。条件は2つ。
1.今から、翌朝までに翻訳を終えて提出すること。
2.有名人の契約書なので、内容は他言しないこと。
つまり、徹夜と守秘。それまでに、翻訳で徹夜したことはありますが、夜、一人で眠さに耐えてパソコンに向かって黙々と翻訳をこなすのは、かなりつらいものがあります。翻訳業務は締切り厳守で、締切りに遅れた分減給されます。しかも、翻訳の質を落とすことも許されません。そのため、一旦引き受ければ、質を維持しつつ、何が何でも締め切りまでに翻訳を終えて提出するのが鉄則です。
有名人ってどれぐらい有名?文書を見ると、・・・何とイチロー選手のアメリカでの契約書でした!クライアントのあまりにも高い著名度に驚愕しました。
守秘義務がありますので、詳しい内容はもちろんここでは記載できませんが、超有名人となると、事細かに規定されるのだな、ということは確かです。こういう場合はこうして、ああいう場合はああしてはダメ・・・。一般人の予想をはるかに超えるプレッシャーでした。
イチロー選手、実際に球場でプレイする以外にも、事細かい規定によるものすごいストレスに耐えてがんばっていらっしゃるんですね。翻訳したワードファイルは、もちろん今でも大切に保管してあります。