日本では923日は秋分の日で祝日ですね。ウィキペディアによれば、秋分の日が休日なのはどうやら世界でも日本だけのようです(春分の日を祝日にしている国は他にもあるようです。詳細はウィキペディアをご覧ください)。私が神戸の社会人大学院生だった頃、台湾からの留学生が「日本は祝日が多い。」と言っていたのを覚えています。確かに、日本では国民の祝日が15日もありますが、カナダでは学校も休みになる祝日は9日しかありません。カナダに暮らし始めてからうっかりするとだらだらと日々が過ぎるように感じるのは、日本と違って月ごと、季節ごとの行事や祝日が圧倒的に少ないからに他なりません。


私はカナダに来る以前から兵庫県立西はりま天文台公園 友の会の会員です。ここはもう10年間も特別料金なしに会報『宇宙NOW』を毎月カナダまで届けてくれています。さて、会報8月号には次のようが記載があります。


みなさんは天の川を見たことがありますか?天の川を見るには4つの条件が必要です。その1、暗い夜空の下で見ること。その2、すっきりと晴れていること。その3、夏から秋にかけての時期であること、その4、月明かりが無いこと。これらの条件が揃うとなると、なかなか見ることのできる日は少ないものです。しかし、これらの条件がそろい易い秋の季節がやってきます。9月、10月の下旬がチャンスです。
 天の川は夏、と思われるかもしれませんが、夜89時には天の川はまだ空の低いところにあって見えにくいものです。
 この秋は、天の川を見ることにチャレンジしてみては?



天の川といえば、宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』を思い出します。この夏休みに、無料電子図書館、青空文庫 を利用して『銀河鉄道の夜』を娘に読み聞かせをし、久しぶりにアニメ映画『銀河鉄道の夜』をネットで見ました。『銀河鉄道の夜』にはタイタニック号の犠牲者とおぼしき青年と姉弟が出てきます。タイタニック号に乗っていたが無事に帰国した日本人の孫がこのアニメ映画の作曲をした細野晴臣氏だと説明すると、この名作は娘の心により一層深く刻まれたようです。


 日本にお住まいの方、10月末までに日本に一時帰国される方は地元または西はりま天文台公園(世界最大の公開望遠鏡「なゆた」があります)で、また海外の方もぜひ4条件が揃う日に天の川を眺めて秋を満喫されてはいかがでしょうか。