「悩ましい読書感想文という課題」の続編です
前回は、「文章語」の引出しがない状態で、
かつ、文章作法の十分な事前指導がない状態で、
子どもたちは読書感想文を書かなければならない、
ということを叙述しました。
そうはいっても、この読書感想文は、
「作文」においては定番ともいえる課題になっているのですし、
親として(わたしにも小学生の子がおります)なんらか手を差し伸べてやらないわけにはいきませんね。
では、読書感想文に大人としてどう対応してやるべきなのでしょうか?
いくつか、ポイントを列挙してみたいと思います。
(1)ふだんから読書する習慣が一番!
これはもう、わたしが今さらいうまでもありません。
「読書感想文」の弊害の1つは、「感想文」を書く「ため」に読書を「しなければならない」心理的状況におかれてしまうことです。
これでは「読書」を楽しめるようになるわけがありません。
本来、読書を推奨するためにはじまったものが、
書くことが苦手な子にとっては、
「読む」「書く」の二重の脅迫的手段に変貌してしまうのです。
元々読書が楽しい、読書が大好きであれば、
書くことは得意でなくともいっこうにかまわないので、
とにもかくにも、低学年のうちから読書環境をいっぱい与えて、
抵抗なく、読書ができる子にしておくことです。
読書の重要性はみなさんよくわかっていらっしゃると思うのですが、
これを子どもに実践させるのは、そうとう難しいことでしょう(特に男の子)。
無理強いをするのはよくないことなので、
興味のあるものや、その子の好きそうな内容のお話をくり返しくり返し読み聞かせをし、徐々に自分で読めるようになるまで何度も読ませてみるとよいでしょう。
数冊でよいと思います。
「ことばの学校」 であれば、朗読音声がありますので、
子どもたちは「楽に」「集中して」読書を楽しむことができ、
知らず知らずのうちに「長い」本でも読み切ることができます。
と、さりげなく宣伝します(笑)。
次回につづく