”魔法も、絵も似てるんだね。
あたしも、よく書けなくなるよ。
「ほんと? そういう時どうするの?
わたし、前は何も考えなくても飛べたの。
でも、今はどうやって飛べたのか、分からなくなっちゃった。」
そういうときは、ジタバタするしかないよ。
書いて、書いて、書きまくる。
「でも、やっぱり飛べなかったら、、?」
書くをやめる。
散歩したり、景色を見たり、何にもしない。
そのうちに急に書きたくなるんだよ。”
”キキくらいのときに、絵描きになろうってと決めたの。
絵を描くの楽しくってさ、寝るのがおしいくらいだったんだよ?
それがね、ある日、全然書けなくなっちゃった。
書いても書いても、気に入らないの。
それまでの絵が、誰かの真似だってわかったんだよ。
どこかで見たことがあるってね。
自分の”絵”を描かなきゃって。
「くるしかった?」
それは、今も同じ。
でもね、そのあと、前より”絵を描く”ってことが分かったみたい。”
ジブリ映画 ”魔女の宅急便”より
ジブリ作品、“魔女の宅急便”。
主人公、魔女のキキが、とつぜん、今まで使えた魔法が使えなくなったときに、
友達の絵描きの女性が、キキに話してくれた会話のシーン。
魔女のキキは、まだ魔女の修行中で、一人前ではなくて、
初めて訪れたスランプや、さまざまなハプニングに、すっかりと落ち込んでしまった。
そんなときに、あるきっかけで仲良くなった、、
森の中のアトリエで絵を書く、キキよりも年上の女性に、こんなコトバをかけられたんだ。
どんな人でも、いつも楽しんでやれてることが、時にわからなくなったり、
今までのように、思うようにできなくなってしまうことがある。
そんなときに、すべてをマイナスに捉えたり、ずっと落ち込んでしまうのではなくて、
そこから、しばらく離れてみたり、、気分を変えて、違うことを楽しんでみたりすれば、
また時間が経って、、アイデアが生まれたり、モチベーションが生まれてくるかもしれない。
きっと、立ち止まってしまうことも、無駄じゃなくて、
新たなアイデアや、何かが生まれる、合図なのかもしれないね。
何かを好きになって、その道を歩いていこうとすると、、必ず、壁や障害が現れてくる。
きっと、それはどんな職業でも同じもの。
もっと、よりよい自分を目指して歩いているからこそ、
今の自分を超えるための、、”壁”は出てくるものなんだと思う。
答えが見つからなくて、悩んだり、、ジタバタしているのも、次の自分に向かってるからこそ。
そんな気持ちをもって、スランプや、大きな壁も、乗り越えていけたらいいね。