パニック障害の彼を救いたいと思って、パニック障害と向き合ってみた。その③ | コトバナシ

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彼を救えるのは私しかいない。
大雑把で楽観主義の私が、不安の強い神経質の彼の視野を広げてあげたい。


そう考えてしまった私にも認知の歪みはあった。
彼の想像以上の弱さを感じて、必要以上に守りたくなっていた私にも、
認知の歪みはあった。


パニック障害、うつ、不安神経症、強迫性障害、自律神経失調症、

自己愛性人格障害、境界性人格障害といった主な精神的病について調べた。

彼の言動で気になったことを思い出して、とにかく納得出来るまで調べた。


彼のように心まで病気になってしまう人には、

育ってきた環境や考え方、無価値感など

様々な原因があるということは理解出来た。

しかし心まで病気にならなくても、ぎりぎりセーフの人たちは

たくさん居るということも、同時に理解出来た。


だからこそ自分にも当てはまる部分はあり、

今まで築き上げてきた自分というものが静かにゆっくりと、

しかし確実に私の心は壊れ始めていた。


以前は、毎日のように喧嘩しているのは、

彼の心の渇きが原因かと思った。
考え方がこんなにもお互いが理解出来ないところにいるのは、

彼の認知の歪みが全て原因かと思っていた。


だから本やネットで調べながら、自分も該当する部分があると

私の方がおかしいのでは?と思った。
私にも該当するものがあるのだから、私が彼を否定する資格はない。
むしろ、「彼は私を否定する」と被害者ぶる私がおかしいのではないだろうか。
そう思ったら、自分の軸となる部分がなくなっていた。


どこに掴まっていれば、私はふわふわ流されなくて済むのだろうか。


客観視出来る状態で生活することを大事にしてきた私が、
気付いたら彼のことも自分のこともよく見えなくなっていた。
自分の言動が、自分とは価値観が違う彼を怒らせるのでは

という不安が強くなり、彼との間で何を軸に発言すればいいのか、

よく分からなくなっていた。



完全に「自分」を見失っていた。



私からすれば、彼はとても真っ直ぐ過ぎるが故に不器用で、

傷つくことにとても強い恐怖をあるので、

本当は人と深く繋がりたいのに裏切られるのが怖くて、

相手を信用するまでにすごく時間がかかる。

その反面、パートナーの愛を信じたくて

相手の全てに深く入り過ぎて心が不安定になる。


その結果、彼はパートナーである私のちょっとした行動が気に入らなくて怒り出す。

私には、そこで怒るの?という意外な部分。

だからこそ、いつ彼に怒られるか分からないので、

彼の前で言葉を選ぶようになった。それから言葉だけでなく、

行動も出来るだけ彼の怒りに触れないように大人しくなっていった。


そして、友人との関係に距離を置いた。
特に異性の友人とは、昔からの友人であっても距離を置いた。
彼の怒りに触れる可能性があるものは自分から排除した。


それが、きっと決定打だった。
私の抜け道がなくなり、私は自分を見失った。


その後、私は生まれて初めてのカウンセリングに行くことになる。




つづく




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