個別言語療法を行なっています。
お子様のことばのご心配がありましたら、
初回カウンセリングにてご相談ください。
他の曜日は、非常勤で公的機関の仕事を
しています。
このブログは、私の経験や私見を好き勝手に書いています。
エビデンスが必要な方には、
あまり参考にならないかもしれませんので、
ご了承ください
言語指導を受けたら、
どのくらい言語力が伸びるのか?
人それぞれだけど、
これって答えるのが難しい…
ことばが遅れている子を沢山集めて
その集団を二つに分けて、
①一つのグループは言語指導をやるグループ
②もう一つは言語指導をやらないグループ
この二つのグループで
一定期間過ぎた時の言語力を比較するっていう実験結果でもあれば、
エビデンスを伝えられるのでしょうけど。
何十年も昔、アメリカでABA療法の効果を
これで測定したそうですが
今ではそんなことしたら大問題です。
遅れが分かっているのに
放置なんてできませんからね。
現実的にはエビデンスを証明するのはとても難しいことなので、
『◯◯療法をやると、
こんなに数値が伸びますよ!
エビデンスがありますよ!』
という宣伝文句には少し注意が必要と思っています。
言語指導においても
やれば必ずこれだけ効果があります!
とは言えませんが、
医療として保険が使えるというのは、
一定の効果があると認められているからでしょう。
私も言語指導を数年続けてきたお子さんには、
その効果を実感することが多いです。
年少で初めて会った時にほとんど喋らなかった子が、
普通級で小学校入学したり、
話すことが苦手で、
小学校低学年までは
「んー、忘れた」「分かんない」ばかり言ってた子が、
高学年になる頃には自分からよく喋るようになったり、
少しゆっくりな発達のお子さんの知能検査が、
言語面だけ数値が高かったり、
そういう経験をいくつもしているので、
私も自分のやり方に
ある程度の自信を持てるようになりました。
ここまで来るには
長い時間かかりました。
子どものSTを始めて、
最初の10年は個別指導で沢山のお子さんにお会いして、
次の10年は巡回指導で集団内でお子さんの様子を観察して、
ここ数年は知識のアップデートやら
苦手な分野への挑戦やら、
やることは盛りだくさんです。
STの言語指導のやり方に
マニュアルはほとんどありません。
自分で考えるだけでなく、
学ぶ姿勢が大事だなといつも考えさせられます。
悩みながら
考えて
たまに叱られたり
失敗もして
ようやく
ようやく
自信を持って仕事できるようになりました。
最近は、研修や勉強会が増え過ぎて
いっぱいいっぱいになってきたので、
少しは休んでも良いかな?
ことばの相談室【結】
言語聴覚士・公認心理師
木村寿代