『すぐ会えるST（言語聴覚士）』の木村です。
ブログへのご訪問、ありがとうございます。
お子さんのことばについて不安を抱えているお母さんは、
こんな時、どこにも誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまっているのかも…
と少し心配しています。
私なりに何ができるか考えていた時、
ある方からメッセージが来ました。
いつもは個別の相談にはお答えしてませんが、
こんな時だからこそ、私でよければ自分の経験からお答えさせてもらおうと思います。
相談者様には、許可を得てますので、
質問内容と私のお返事を掲載させていただきます。
『じぇらーとさん』からのメッセージ
↓
もうすぐ2歳になる男の子ですが、まだ言葉が言えません。宇宙語みたいなの言葉？が、最近増えてきたのですが、何て言ってるのかちゃんと言葉になってないです。
一個ずつなら言えるけど、2文字になると言えない言葉もあります。
男の子は遅いってききましたが、このままちゃんとしゃべれなかったらどうしようって思います。
言語聴覚士さんに相談したいと思ってましたけど、こういうことになって相談もできないので、
失礼だと思いながらメッセージさせてもらいました。
ST木村の見解
↓
もうすぐ2歳…ということですね。
その年齢だと、正しい発音で言えないお子さんは、結構います。
その時期ですど、まだ単語の音のイメージが確立してないことも考えられます。
私たちは、『車』は、
『く＋る＋ま』
と、1音ずつ順番に覚えていますが、
ことばを覚え始めお子さんは、1音ずつの並びを理解しているわけではないのです。
なので言語経験や成長につれて、単語の音のイメージがしっかりできてくると、『くるま』らしく聞こえる言葉になります。
また、年齢からして、口をどうやって動かしたら『く』や『る』や『ま』が言えるか、まだ分かっていないとも考えられます。
子どもは色々な声をだしながら、口の動かしかたと発音の関係を学びます。
宇宙語を言っているのも、発音の自主トレと考えて良いですよ。
お母さんとしては、分かる範囲で構わないから、
「車が通ったんだね」
「飛行機だね」
などと、お子さんが言いたいだろうという言葉を予測しながら通訳してあげてください。
それから、1文字ずつ真似させるのはやめましょう。
それについては長くなるので、また機会がある時に書きますね。
ことばの成長過程には個人差がありますが、
宇宙語が増えてきたのは一歩前進したのだと思います。
宇宙語を喋っていたら、いつの間にか言葉になっていた…ということも多いです。
心配な気持ちは分かりますが、親が無理に教え込もうとしても、子どもにはそれぞれ成長の速度がありますので、見守ってあげてください。
以上が私からの答えになります。
こんな事態が続いてますので、
これからも、言葉に関する個別の質問をお受け致します。
質問のある方は、メッセージからお願いします。
gmailでの質問はお控えください。
質問には、このブログ上でお返事をさせていただきます。
何人くらいの方から質問が来るか分かりませんが、
全員にはお答えできないかもしれません。
新しい試みでうまく行くか分かりませんが、
精一杯誠実に答えさせていただきますので、
どうぞよろしくお願いします。
読んでいただき、ありがとうございました。
このブログは、私個人の私見で書いてます。他のSTの先生と考え方の違いや、私の勉強不足などもございますので、ご了承ください。ご意見やアドバイスなどがありましたら、メッセージをいただけるとありがたいです。
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木村寿代
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