ご訪問ありがとうございます。
言語聴覚士の木村です。
13日の日曜日、上智大学で行われた、
LD学会の「第2回研究集会」に行ってきました。
「顕在化しにくい発達障害」の早期発見ということで、
吃音、
チック、
発達性協調運動症、
読み書き障害、
などを抱えるお子さんのスクリーニングと支援の方法など、
各分野の最先端の研究をされている先生方のお話を、
聞くことができました。
吃音やチックも、脳機能の働きによるものなので、
発達障害のひとつという位置づけになります。
また、発達性協調運動症も、
身体の問題ではなくやはり脳の機能の問題なので、
自閉症やADHDとの合併もよくあります。
また、国の事業展開についても、
厚労省の方から支援施策のお話もありました。
幼稚園や保育園内で、リスクを抱える児の発見に役立つ統一的なスクリーニングの開発など、
準備が進んでるいるようです。
その一部を拝見しましたが、
とても使いやすい質問紙になっているようでした。
今日のお話の中で、
読み書き障害の発見は入学してからでは遅い、
というのがありました。
国語の教科書は、最初から読めることを前提に、
作られているというのです。
それはそうだなぁ…と思いました。
読めることを前提に、
一学期中には簡単な文を書くところまで、
一気に進んでいきます。
夏休みに入る頃には、作文の宿題が出されますからね。
なので、年長の時点で文字習得の素地ができていないと、
入学後の困り感が大きいというのです。
時々、園児のお母様から、
「文字に興味がない」と言われることがありますが、
文字への関心を育ててあげることが大切で、
強制的に覚えさせようとすると、うまく行かないとのことでした。
ある調査では、
年中さんでも半分くらいの子は、
文字を教えなくてもいつの間にか覚えているそうです。
私もその辺りのことを、これからもう少し意識して日々の指導に取り入れていくよう、見直す機会になりました。
日が沈むのが、遅くなりましたね。
17時前でも、まだ明るかったです。
読んでいただき、ありがとうございました。
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