理解していることばが増えてくると、次には発語を期待します。
でも、なかなかことばが出てこないお子さんがいます。
そういうお子さんをよく見ると、2つのタイプがあるように思います。
まずは、コミュニケーションの取り方が受け身で、自分から人に働きかけが少ないお子さん。
それから、しゃべらないけれど、指さしやジェスチャーを駆使して、相手に色々伝えてくるお子さん。
どちらも、自閉傾向があったりなかったり、知的な遅れがあったりなかったりするので、診断名から分けられるものではなく、行動観察からその子のコミュニケーション状態を把握します。
そして、タイプによって、どういう働きかけを重視するか変わってきます。
前者のタイプでしたら、楽しく遊びながらのやりとり重視の関わりをしてみては、いかがでしょうか。
例えば、バランスボールに乗せてあげて、
揺らしては止めて、また揺らしては止めて…を繰り返します。
徐々に止めている時間を長くしてみてください。
お子さんの方から、「早くやって〜」という声が出たり、手足をバタバタさせたり、何らかの合図がでてきませんか?
それが、要求のサインです。
サインが出てからもう一回してあげる、
を繰り返していると、
「相手に何かしてほしい時には、待ってるだけじゃなくて、合図を出さなきゃ」
ということを、段々学んで来ます。
合図は、最初は手足のバタバタから、声やアイコンタクト、ジェスチャー(もう1回の一本指)、などに進んでくれると、コミュニケーションらしい形になりますね。
ここまでできるようになるにも、時間がかかるお子さんもいます。
やり方云々の問題ではなくて、お子さんの学習速度が要因ということもありますから、早々とあきらめずに続けてみてください。
こうした関わりは、お子さんが楽しいと感じるものでやらないと、要求の気持ちが引き出せませんから、お子さんの好きなことを使ってくださいね。
後者のタイプのお子さんへの働きかけは、また後日書きますね。
お問い合わせは、お気軽にどうぞ
ことばの相談室【結】
木村寿代
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