意思表示の少ないお子さん | 相模原 ことばの相談室【結】~言語聴覚士のおうちサロン

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言語聴覚士、公認心理師の木村です。
自宅で個別言語療法を行っています。
お子様の『かかりつけST』として、お役に立てるよう努力します。

理解していることばが増えてくると、次には発語を期待します。

 

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でも、なかなかことばが出てこないお子さんがいます。

 

そういうお子さんをよく見ると、2つのタイプがあるように思います。

 

まずは、コミュニケーションの取り方が受け身で、自分から人に働きかけが少ないお子さん。

 

それから、しゃべらないけれど、指さしやジェスチャーを駆使して、相手に色々伝えてくるお子さん。

 

どちらも、自閉傾向があったりなかったり、知的な遅れがあったりなかったりするので、診断名から分けられるものではなく、行動観察からその子のコミュニケーション状態を把握します。

 

そして、タイプによって、どういう働きかけを重視するか変わってきます。

 

前者のタイプでしたら、楽しく遊びながらのやりとり重視の関わりをしてみては、いかがでしょうか。

 

例えば、バランスボールに乗せてあげて、

揺らしては止めて、また揺らしては止めて…を繰り返します。

徐々に止めている時間を長くしてみてください。

お子さんの方から、「早くやって〜」という声が出たり、手足をバタバタさせたり、何らかの合図がでてきませんか?

 

それが、要求のサインです。

サインが出てからもう一回してあげる、

を繰り返していると、

「相手に何かしてほしい時には、待ってるだけじゃなくて、合図を出さなきゃ」

ということを、段々学んで来ます。

 

合図は、最初は手足のバタバタから、声やアイコンタクト、ジェスチャー(もう1回の一本指)、などに進んでくれると、コミュニケーションらしい形になりますね。

 

ここまでできるようになるにも、時間がかかるお子さんもいます。

やり方云々の問題ではなくて、お子さんの学習速度が要因ということもありますから、早々とあきらめずに続けてみてください。

 

こうした関わりは、お子さんが楽しいと感じるものでやらないと、要求の気持ちが引き出せませんから、お子さんの好きなことを使ってくださいね。

 

後者のタイプのお子さんへの働きかけは、また後日書きますね。

 

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。
 
お問い合わせは、お気軽にどうぞニコニコ
ことばの相談室【結】
木村寿代
ベルyui.kotoba@gmail.com 


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